31 戸吹緑地保全地域
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指定データ
指定年月日 | 平成7年3月9日指定、平成8年10月18日区域変更 |
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位置 | 八王子市北部に位置する戸吹町の地域 |
面積 | 106,795平方メートル |
自然の概要
八王子市の北東部、加住丘陵の中央に位置し、明大中野八王子中学、高校の東に広がる丘陵地の樹林である。一部小規模ながら沢があり、田畑の潅漑に利用されている。
おおむねコナラ、クヌギを主体とした樹林となっているが、ほかにスギ、ヒノキの植栽林、モウソウチク林、林を伐採した跡地などがある。近年管理があまり行われておらず、低木層、草本層が密度を増しているほか、高木層が茂りすぎて林内が暗くなっている。区域南西部は樹林と屋との湿地であり、谷戸の水路では両生類の産卵が確認されており、貴重な自然であることをうかがわせる。
保全の方針
丘陵の雑木林と谷戸からなる貴重な自然環境を保全し、豊かで多様な生態系を保全していく。また、スギ等の大径木については可能な限り保存、育成に努める。
指定時の植生
番号 | 植生名 | 現況 |
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11 | ヨシ群落 | 区域の南端のヨシの優占する谷戸の湿地で、一部では乾燥化が進み、ブタクサなどの草本や周囲の樹木等が侵入し始めている。トウキョウサンショウウオの産卵が確認されるなど、多様な生態系の保全に寄与している。 |
21 | コナラ-クリ群集 | 区域の大部分を占める。コナラを主にリョウブ、アオハダ、クリ、エゴノキを交える。薪炭林として皆伐をくりかえすことによって、維持されてきた林であるため、管理が行われなくなって、荒れた印象を与える林分がある。 |
22 | アカマツ-ヤマツツジ群集 | 区域北部の一部に見られた。アカマツが優占してる樹林で、アカシデ、リョウブ、ネジキ等を交えている。長期にわたる放置により、衰退傾向にある。 |
26 | スギ-ヒノキ植林 | 区域西端、区域中央やや東部に見られる。いずれも谷底に近い地形の場所に植林されているため、細長い形状となっている。樹種としてはスギが多い。 |
28 | モウソウチク林 | 筍を収穫することを目的として植栽された林である。区域西部と区域中央やや東部に分布するが、かなり棹の密度が高くなっており、立枯れを起こしているほか周囲への侵入が目立つ。 |
38 | 落葉果樹園 | かなり面積のまとまったクリ園で、区域北部斜面に見られる。 |
46 | 耕作放棄水田雑草群落 | 区域の東端の湿地である。近年になって耕作を放棄した水田跡であり、ノハナショウブやイネ科の水生植物が生育している。 |
62 | 伐採地植物群落 | 区域中央やや東部に見られる。シイタケ栽培のための台木をとるため、コナラ林を皆伐した跡地と見られる。 萌芽能力の高いエゴノキのほか、株立ちのホオノキなどが見られた。 |
記事ID:021-001-20231206-009189