27 東久留米金山緑地保全地域
- 更新日
指定データ
指定年月日 | 平成6年3月29日指定、平成9年3月18日区域変更 |
---|---|
位置 | 東久留米市北西部の黒目川と都県境にはさまれた地域 |
面積 | 13,216平方メートル |
自然の概要
武蔵野台地の北東に位置し、標高は45~50mである。
黒目川と都県境に挟まれ、台地の平坦な樹林と黒目川によって造られた崖線からなる地域である。
樹林区域の主要部分はコナラやクヌギの雑木林である。
南側及び東側の区域はケヤキとシラカシで構成された密な樹林になっており、崖線に面した区域は疎なアカマツ林となっている。
ほぼ全域にわたって管理が行き届いており、下生えはあまり発達していない。
保全の方針
基本的に、雑木林やアカマツ等によって構成される武蔵野の景観を保全する。
指定時の植生
番号 | 植生名 | 現況 |
---|---|---|
3 | シラカシ群集-ケヤキ亜群集 | 地域の南部緩斜面に見られる。 高木層の高さは15m程度でケヤキが優占しており、シラカシが次いで多い。亜高木層には、シラカシが生育しており、植被率は30%となっている。低木層はアオキ、ヒサカキといった常緑の低木類が多く見られる。また、草本層にはアズマネザサが広く生育しているほか、キヅタ、ヤブラン、サネカズラ等の常緑性の草本が見られる。 |
19 | コナラ-クヌギ群集 | 地域の北部平坦部分に広く分布している。 高木層の高さは15m程度で萌芽性のコナラ、クヌギが優占し、他にイヌシデ、ケヤキ、ムクノキ等を交える。亜高木層には高木層の構成種がわずかに生育するのみである。低木層を欠き、まら踏圧が高いため草本層も極めて発達が悪い。 |
20 | コナラ-クヌギ群集 アカマツファーシス |
地域中央部から東部にかけて分布している。 亜高木層のコナラ、クヌギ、エゴノキ等が伐採されたためか、ほぼアカマツの純林状態となっている。植被率は50%前後と低く、さらに亜高木層を欠くため、林内は明るい。低木層には萌芽由来のエゴノキが優占しており、また草本層は踏圧が高いためか裸地化が進み、スズメノヒエ、オオバコ等が見られる。 |
23 | 落葉広葉樹林植林 | 地域北西部にごく小面積に見られる。 植栽されている種は、コナラ、クヌギ、クリ、アカマツ、エゴノキ等のコナラ-クヌギ群集の構成種であり、下層にはアキメヒシバ、ヤハズソウ等が繁茂している。 |
26 | スギ・ヒノキ植林 | 地域南東部の緩斜面に帯状に見られる。 高木層はスギ、ヒノキが優占しており、亜高木層及び低木層を欠く。草本層の植被率は低く、ジャノヒゲ、キヅタ、チヂミザサ等がわずかに生育するのみである。 |
42 | 路傍雑草群落 | 地域南西部に突き出した地域である。 優占種はアキメヒシバであり、他にオギヤハズソウ、アキエノコログサ等が繁茂している。 |
その他
東久留米自然ふれあいボランティアが保全活動を行っている。
活動内容:草刈、竹伐採、枯枝除去など
また、西武池袋線東久留米駅を起点とし、この地域のほか氷川台緑地保全地域、小山緑地保全地域など巡る「 雑木林 のみち小山・金山コース 」が整備されている。
記事ID:021-001-20231206-009186