2 七国山緑地保全地域
- 更新日
指定データ
指定年月日 | 昭和50年12月26日指定 |
---|---|
位置 | 町田市のほぼ中心に位置し、山崎町及び野津田地区にまたがる区域 |
面積 | 101,395平方メートル |
自然の概要
昔、この山頂から7つの国が見えたので七国山と呼ばれる、なだらかな起伏の続く丘陵地の中でも一段と小高い地域である。数条の尾根と谷戸が入り組んで、変化に富んだ地形をなし、区域内の西部には鎌倉古道の遺構が南北に縦貫している。ほぼ全域にコナラ-クヌギ林が分布し、中央部及び周辺部の緩斜面の一部に耕作畑、果樹園、竹林等が散在する変化の多い植生である。
保全の方針
雑木林は現況のまま保全することを基本とするが、鎌倉古道の周辺は自然の遷移にまかせる。
指定時の植生
番号 | 植生名 | 現況 |
---|---|---|
19 | コナラ-クヌギ群集 | コナラ及びクヌギを主体とした雑木林である。 亜高木層はコナラ、クヌギ、エゴノキが90%を占め、低木層はハリギリ、ヤマツツジ、ガマズミ、ヒサカキ、シラカシなどが見られる。 |
25 | アカマツ植林 | 密植のため通風、採光が悪く、林冠以外の下枝はほとんど枯れている。 |
26 | スギ・ヒノキ植林 | 40年から60年の成林地。 |
28 | モウソウチク・マダケ林 | モウソウチクが優占する竹林。周囲の林への侵入が目立つ。 |
30 | ススキ-アズマネザサ群集 | 古い耕作放棄畑で、アズマネザサが密生しているため他の種の混入は少ない林分と、ヤマハンノキが混入している林分がある。 |
34 | マント群落 | コナラ-クヌギ林の林縁にあり、急傾斜地。クズが主体となっている。 |
35 | 耕作畑雑草群落 | 耕作中の畑。 |
36 | 耕作放棄畑雑草群落 | 耕作が放棄され、草地となっている区域。 |
38 | 落葉果樹園 | クリの果樹園。 |
62 | 伐採地植物群落 | コナラ、クヌギの雑木林を皆伐した後、萌芽更新が始まっている地域。 |
67 | 緑の多い住宅地 | 多数の庭木植栽がある区域。 |
A | シラカシ林 | 樹高2m程度の幼樹が多く、他の低木とともにかなり密な低木層を形成している。 |
B | ハチク・タラノキ林 | 亜高木のハチクがほとんどを占め、タラノキが混在する林。 |
C | 不成林 | Bに接する法面で、スギの幼樹を植林したが、管理放棄のため下部にはハチクが侵入し、上部には多種の常緑低木が混在している。 |
D | ヒサカキ・アカマツ植栽 | アカマツが点在する中に亜高木のヒサカキが植栽されている。 |
その他
七国山自然を考える会が保全活動を行っている。
活動内容:草刈、中低木の伐採、自然観察会など
東京グリーンシップ・アクション
企業・NPO等と行政が連携して、保全地域で自然環境保全活動を行っています。
記事ID:021-001-20231206-009161