13 八王子東中野緑地保全地域

更新日

指定データ

指定年月日 昭和62年8月10日指定
位置 八王子市東部に位置する東中野谷津入の地区
面積 10,710平方メートル

自然の概要

多摩丘陵の一角で、南側の野猿街道と北側の中央大学とにはさまれた丘陵地北斜面である。
戦前まで薪炭林として利用されていた林で、地域界に筆境を示すヒノキの列植が見られ、一部沢沿いにスギ、ヒノキの植林が見られるほかは、コナラ、クヌギ、エゴノキ、アカシデ等を主体とした雑木林である。また、林床にはアズマネザサが優占している。
区域北側の斜面下部には、カタクリ等の早春植物が群落をなす部分が見られる。

保全の方針

明るい雑木林として保全する。また、カタクリ等の保護のため、「野生動植物保護地区」を指定し、 生育する植物の採取を禁止する。

指定時の植生

番号 植生名 現況
19 コナラ-クヌギ群集 戦前までは薪炭林として利用されていたが、その後はあまり利用管理されていない。
高木層は高さ4~12mほどでコナラを主体とし、アカマツ、クヌギ、クリ、アカシデ、イヌシデ、エゴノキ、ヤマハンノキ等を混生する。尾根近くにモミ、沢沿いにはホオノキ、コブシが点在する。
低木層は1~4mでアズマネザサが密生し、この中にアラカシシラカシ、アオキヒイラギ等の常緑樹やアオハダ、ヤマツツジ、クロモジ、ガマズミ、アワブキ、ネジキ、ムラサキシキブ、ツリバナ等の落葉樹が見られる。
26 スギ・ヒノキ植林 区域内の沢沿いと筆境に細く分布するスギ、ヒノキの植林で、林床はアズマネザサが優占する。
高木層にはスギ、ヒノキのほか、コナラが混じる。低木層にはアズマネザサが密生し、常緑のアラカシ、ヒイラギ等がわずかに生育する。
草本層にはヤブラン等が見られる。
記事ID:021-001-20231206-009172