20 宝生寺緑地保全地域
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指定データ
指定年月日 | 平成5年3月5日指定、平成6年3月9日区域変更 |
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位置 | 八王子市の北西部に位置する西寺方町と川口町にまたがる地区 |
面積 | 142,777平方メートル |
自然の概要
八王子市の北西部、浅川と川口川にはさまれた丘陵の先端部に位置し、八王子宝生寺団地に隣接する、やや急峻な谷を含む雑木林である。
区域のほぼ全域がコナラ、アカシデの優占する雑木林で、中央部の尾根の稜線付近にはモミの優占する自然植生に近い樹林が点在しているほか、各尾根の稜線付近にはアカマツの優占するアカマツ-ヤマツツジ群集が、区域内各所の谷底や尾根の北側斜面には大規模にスギ、ヒノキの植林地が見られる。
保全の方針
基本的に、雑木林やスギの植林等によって構成される丘陵の景観を保全するとともに、大径木については可能な限り、保存・育成に努める。
指定時の植生
番号 | 植生名 | 現況 |
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5 | シラカシ群集モミ亜群集 | 区域の中央部の尾根にごく小面積で点在する。 高木層は、高さ5~24mでモミが優占する。 亜高木層は、高さ2~5mほどでアラカシ、コナラが優占し、アオハダやクロモジ等が混じる。 低木層は、高さ1~2mで、ヒサカキやアズマネザサ等が優占し、ヤマツツジなどが混じる。 草本層は、チゴユリが優占し、ジャノヒゲ等が混じるほか、アラカシ、シラカシやモミ等の実生が見られる。 |
7 | モミ-シキミ群集 | 区部南部の尾根から下る稜線上に見られる。 高木層を占めるモミは、大きいもので胸高直径が約45cmあり、18m程度の高さがあった。 亜高木層は、アラカシのほかに、スギやアカシデ等が見られる。 低木層には、アラカシのほかヒイラギ、ヤブツバキなどの常緑の低木が多く、草本層にテイカカズラ、シキミ等が見られる。 |
19 | コナラ-クヌギ群集 | 谷底部分に小面積見られる。高木層はコナラ、クヌギが優占する。 |
21 | コナラ-クリ群集 | 区域の主要な部分を占めている。 高木層は、高さ8~16mでコナラ、アカシデが優占し、エゴノキ、クマシデ等が見られる。 亜高木層は、高さ3~12mほどでリョウブ、アオハダ、ネジキ、ヤブムラサキ等が混じる。 低木層はヤマツツジ、アズマネザサ等が優占し、ガマズミ、ネジキ、イヌツゲ等が見られる。 |
22 | アカマツ-ヤマツツジ群集 | 区域中央部等の尾根や斜面に小面積で見られる。 高木層は高さ12~16mでアカマツが優占し、コナラ、ホオノキ等が見られる。 亜高木層は高さ3~12mほどで、リョウブ、アオハダ、エゴノキ等が混じる。 低木層はネジキやコナラ等が優占し、ウリカエデやアカシデ等が見られる。 草本層はチゴユリ等が優占し、非常に豊かな植生が見られる。 |
26 | スギ-ヒノキ植林 | 区域の谷底部分及び斜面にまとまって見られる。 高木層は高さ12~20mのスギやヒノキが優占し、コナラ等が混じる。 低木層はアオキ、ヒサカキ、アラカシ等が見られるほか、ガマズミ、ネジキ等が見られる。 草本層はテイカカズラやヤブラン等が優占し、ホウチャクソウ等が豊富な林分と。ほとんど草本層が見られない林分とがある。 |
28 | モウソウチク林 | 区域の南部の谷と斜面にまとまって見られる。 モウソウチク以外はほとんど生育しておらず、低木層や草本層にヤブツバキ・ヤブコウジなどがわずかに見られる。 |
その他
蘖(ひこばえ)が保全活動を行っている。
活動内容:草刈、中低木や枯損木の伐採など
記事ID:021-001-20231206-009179