企業の食品ロスへの取組紹介(取組状況と削減効果を見える化)
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(No.3)食品のロングライフ化に資する急速冷凍機の導入支援
【取材協力】代表取締役 塚田 亮様
急速冷凍という選択肢が増えたことで、販路拡大に
おでん種やさつまあげなどの魚肉練り製品を製造販売している株式会社塚田水産。
東京都の食品ロスの補助金で急速冷凍機を購入したことによる、導入メリットや食品ロス削減への取組について、代表取締役 塚田様に話をきいた。
魚肉練り製品は緩慢冷凍に適さないため、急速冷凍機の導入へ
元々、さつまあげなどの魚肉練り製品は賞味期限が短い食べ物ではないため、数日間に渡り販売を行っていた。加えて、夜は立ち飲み屋でおでんの具材として使っているため、食品ロスは少なかった。しかし、ゼロではなかったため、それを無くすことはできないかと模索していたが、魚肉練り製品は野菜などを混ぜて製造しているため、従来の冷凍方法ではおいしさを保ったままの保存ができなかった。そこで、急速冷凍であれば上記の問題をクリアすることが可能になるため、急速冷凍機を導入できないか検討していたが、導入コストの問題から見送っていた。そのような状況の中で、厨房機器メーカーから連絡があり、「東京都が急速冷凍機の補助金制度を開始したと聞き、またとないチャンスだと思い早速申請しました。」
申請は受理され、念願の空冷式の急速冷凍機を導入することができた。
販売機会が増え、冷凍商品の販売も開始
急速冷凍機の導入後、製品を製造する際に予定量より多くなってしまった場合など、急速冷凍という選択肢ができたので、ロス削減につながっている。
「多くつくりすぎてしまった時等は冷凍することで、別の販売機会に販売することができます。また、今までECや店舗でのギフト販売が冷蔵商品しかなかったのですが、冷凍商品という販売経路ができたので、今後売り上げに繋がっていったら嬉しいです。」
今後、計画的に製造を行って冷凍した商品を販売できる体制を整え、既存商品とは別路線の、高単価なものにも挑戦していくそうだ。
株式会社塚田水産は、東京・吉祥寺で「自家製・保存料不使用」にこだわったおでん種を70年近く作り続けてきました。①自家製ならではの味 ②保存料不使用 ③農林水産大臣賞2回受賞の3つの特徴があり、煮込んでも崩れない、しっかりとコシのあるおでん種とさつま揚げは長くお客様に愛されています。
企業名:株式会社塚田水産
所在地:〒180-0004 東京都武蔵野市吉祥寺本町1-1-8
公式ホームページ:https://tsukada-satsuma.com/