株式会社アークビルサービス

企業の食品ロスへの取組紹介(取組状況と削減効果を見える化)

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株式会社アークビルサービス

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(No.3)食品のロングライフ化に資する急速冷凍機の導入支援
【取材協力】フード事業部 山本 裕輝 様

味の劣化を防ぎロス削減、冷凍商品の販売という選択肢も


ビルメンテナンスをメイン事業に、家事代行サービス、飲食事業を展開する株式会社アークビルサービス。今回はもつ鍋、やきとんなどを中心とした持ち帰りも可能な居酒屋業態の飲食店、電雷 大井町店にて、東京都の食品ロスの補助金で急速冷凍機を購入したことによる、導入メリットや食品ロス削減への取組について、フード事業部の山本様に話をきいた。

新たな展開に期待し、急速冷凍機の導入を検討

電雷 大井町店は、2025年現在、18年続く飲食店である。

急速冷凍機を使用している知り合いの飲食店に話を聞くうちに、新たな展開の可能性が見えてきたため、急速冷凍機の導入を検討した。

急速冷凍機を購入しようとしたところ、メーカーから東京都の助成金制度を紹介され、補助金により半額で購入することができた。

「半額になることで購入のハードルが下がりました。また、手続きは電話でのやり取りと簡単な書類の作成だけだったので、スムーズに申請できました。申請も1週間ほどで承認され、とても助かりました。」

急速冷凍機を活用し、単純なロス削減だけでなく、新商品の開発も

食品ロスが発生しやすいのは、主に取り扱っている精肉である。通常の冷凍も行っていたが、味が落ちてしまうという課題があった。一方、急速冷凍は、通常の冷凍と比べて味の劣化が少ないという。

「余分に発注してしまった分や、思ったより売れなかった商品の対応がしやすくなり、ロスを大幅に削減できました。今後は急速冷凍機を活用し、もつ鍋セットのEC販売など、冷凍商品の開発に力を入れていきたいと考えています。」

理想は食品ロス0。現状は、0に近づけるための取組を

普段から食品ロスが出ないように気をつけて営業しているが、食べ残しはどうしても避けられない課題となっている。

「飲食の現場にいると、食べ残しを捨てることが当たり前になってしまいがちです。しかし、温かい状態で食べてほしいという思いで作った料理を捨てるのは心苦しいです。また、生産者の方々ともつながりがあるため、廃棄することにやるせなさを感じます。」

今後は、お客様が注文しすぎてしまった料理を持ち帰り用に包むなど、新たな対策を検討していくという。

お客様の困りごとを解決することが我が社の仕事

アークビルサービスはビルメンテナンス事業を主軸としながら、飲食店「電雷」も運営している。飲食業では食品ロス削減に取り組み、ロスの最小化を図っている。企業理念として「仕事を通して自立した人間を育む」「環境づくりに心を込めて」を掲げ、持続可能な社会への貢献を目指している。

企業名:株式会社アークビルサービス
所在地:〒150-0036 東京都渋谷区南平台町1−10 いちご南平台ビル3階
公式ホームページ:
https://ark-service.co.jp/
https://denrai.info/(電雷 大井町店)

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