気候の危機をみんなで救おう!
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近ごろ、天気に関するニュースで、「命に関わる危険な暑さ」とか、「経験したことがないような大雨」、「観測史上初」などの言葉をよく耳にするよね。
世界でも大雨や水害、干ばつなどの極端な天気がおきていて、このような天気を「異常気象」とよんだりする。
地球が温暖化することによって気候が変わる。極端な気候の変化は、地球のうえで生きている人間や動植物、山や海などすべてのものへ大きな影響を与えてしまう。
東京では、気温が35℃をこえる「猛暑日」の数が増え続けている。日本全体でみると、気温が40℃をこえる日もみられるようになった。
日本では、集中豪雨もひんぱんに発生するようになってきたよ。また、発達した雲が広い範囲で長い時間同じ場所にいつづけることで、同じ場所で強い雨がふりつづける「線状降水帯」という言葉も、ニュースでよくきくようになってきた。
こうした影響がこれ以上大きくならないように、いっこくも早く対策をとらないといけない、という危機感から、「気候危機」という言葉も使われているよ。
地球温暖化の原因は、地球をあたためているガス(温室効果ガス)がふえすぎていること。とくに、CO2の排出が深くかかわっているんだ。CO2は、石炭や石油、天然ガスなど化石燃料をもやしたときに出てくるもの。人間の活動によってふえてきたんだよ。
みんなが中学生や高校生になる頃(2030年)までに、CO2が出る量を半分に。
世界ではいま、地球温暖化による危険な気候の変化をより少なくするため、みんなが中学生や高校生になる2030年までに、CO2を出す量を半分にしようととりくんでいる。
省エネや節電にとりくむことはCO2を出す量をへらすことにつながるよ。ひとりひとりのアクションをつみかさねる努力をこれからも続けていこう!
<プチ勉強★:「英語」での呼び方>
地球温暖化により地球が直面してる危機のことを、英語ではどんな表現でつたえているかな。
前は、global warming(グローバル・ウォーミング)という言葉でよんでいた。まさしく、地球があたたまる、という意味。
その後、気候の変化が多くなるにつれて、climate change(クライメート・チェンジ)、そして、climate crisis(クライメート・クライシス。つまり、気候危機)という言葉が多く使われるようになった。
しかし、そうした言葉だけでは地球の危機をつたえられないとの思いから、2023年7月、国連のグテーレスさんという人が、global boiling(グローバル・ボイリング。地球が沸騰している)という言葉をつかって、世界に対策強化の必要性をうったえたよ(「地球沸騰化の時代が到来した(The era of global boiling has arrived)」)。
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