おうちの断熱は、私たちの健康を守るためにも大切
- 更新日
特に危険な冬の住まい。実は、あたたかい地域の方があぶない!?
「ヒートショック」という言葉を聞いたことがあるかな? 急な温度の変化によって、体がビックリして血圧が上下に大きく変わり、それをきっかけにして起こる健康被害のことをいうんだよ。特に気温が下がる冬、おふろに入るときに多く発生しているんだ。
また、冬季(12月~3月)に、疾病(病気になったり体調をくずしたりすること)でなくなる人の割合は、北海道のような寒い地域よりも、あたたかい地域のほうが大きいんだ。
これは、あたたかい地域は、寒い地域とくらべて、断熱性能が高い家が少なく、お部屋の中の温度が低い傾向にあるため、といわれている。
東京で断熱性能の高い家は2割※しかないんだ。東京で冬季(12~3月)になくなる人がふえる割合は、北海道の1.6倍なんだよ。
※2重サッシまたは複層ガラス窓のある家の普及率
断熱がしっかりしている家では、
疾病を持つ人が少なくなる。
あたたかい場所と寒い場所との温度差が小さいおうち(断熱性能の高い家)への引っこしで、疾病をもつ人がへったというデータもあるんだよ。
おうちでできる断熱アクション
断熱が高いおうちは、冷ぼうや暖房もききやすくなるから「省エネ」にもなるし、住んでいる人の「健康」にもいい。おうちの断熱を高めるにはいろんな方法があるから、ぜひ、家族で考えてみてね。
①夏は窓から暑さをいれない、冬は窓から暖かさを逃がさない工夫を。
- 夏はカーテンやブラインドで日差しを遮り、お部屋の温度をあげないようにしよう。
- 冬は、厚手で長いカーテンを付けたり、窓にプチプチや断熱フィルムを貼るなどして、窓から冷たい空気を入れないようにしよう。
②おへやの窓やドアのリフォームを考える。
窓の内側に、もうひとつ別の窓をつける。内窓とも言うよ。
または、窓ガラスを厚みのあるものに変えたり、断熱性の高いまどわく(サッシ)やドアに交かんする。
③夏はおうちの遮熱も忘れずに
夏は、窓から直射日光が入らないようにすることも忘れずに。すだれなどの日よけも考えてみてね。おうちの外側で行う方が、おうちの内側で行うより効果が高くなるよ。また、住宅の屋根に遮熱塗料を塗るとおうちの中に熱が入りにくくなるよ。
④家を建てるときや家全体をリフォームする時には。
かべや天井、ゆかなどに断熱材をしっかりいれる。窓ガラスやサッシ、ドアを断熱性の高いものにする。
東京都では、おうちの断熱性能アップに向けた補助金もご用意しているよ。おうちのリフォームを考えていたら、ぜひ一度、「クールネット東京」のホームページを確認してみてね!
■クールネット東京(東京都地球温暖化防止活動推進センター)
https://www.tokyo-co2down.jp/
説明を記載してください。