自然のチカラで電気をつくる

建物(たてもの)屋根(やね)は「発電所(はつでんしょ)」になれる。

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東京(とうきょう)太陽(たいよう)(ひかり)使(つか)った発電所(はつでんしょ)をつくる。そうした(おお)きな可能性(かのうせい)のある場所(ばしょ)が「建物(たてもの)屋根(やね)」なんだ。
ビルや住宅(じゅうたく)などたくさんの建物(たてもの)がある大都市(だいとし)東京(とうきょう)ならではの「(つよ)み」ともいえる。

()れていないとダメでしょ!って、(おも)ったかな? くもりの()でも電気(でんき)(つく)ることが出来(でき)るんだよ。

おうちの屋根(やね)太陽光発電(たいようこうはつでん)で、1年間(ねんかん)必要(ひつよう)電気(でんき)のほとんどをつくることができる。

では、おうちの屋根(やね)(うえ)設置(せっち)した太陽光発電(たいようこうはつでん)で、どのくらいの(りょう)電気(でんき)をつくることができると(おも)う?

(たと)えば、4kW(キロワット)という(おお)きさの太陽光(たいようこう)パネルを設置(せっち)した場合(ばあい)一般(いっぱん)家庭(かてい)が1年間(ねんかん)につかう電気(でんき)のほとんど((やく)(わり))の電気(でんき)をつくることができるんだ(4kW(キロワット)とはつまり4000(ワット)(した)(ひょう)(くら)べてみよう)。
停電(ていでん)した(とき)は、自立運転(じりつうんてん)モードに()りかえると、テレビや冷蔵庫(れいぞうこ)、スマホなどの家電(かでん)(うご)かすことができるよ。いっしょに蓄電池(ちくでんち)使(つか)うと、お昼間(ひるま)につくってためた電気(でんき)を、(よる)使(つか)うこともできるんだ。太陽光(たいようこう)パネルは25~30(ねん)くらい使(つか)うことができるんだよ(*)

太陽光(たいようこう)パネルのふぞく機器(きき)(パワーコンディショナー)は、15(ねん)(くらい)一度(いちど)こうかんが必要(ひつよう)になる。

住宅(じゅうたく)には屋根(やね)がある」のが()たり(まえ)のように、「屋根(やね)発電(はつでん)する」ことも()たり(まえ)()(なか)に。

ロシア・ウクライナの問題(もんだい)で、ヨーロッパの国々(くにぐに)でも「自分(じぶん)(くに)のなかに発電所(はつでんしょ)をつくる」ため、「屋根(やね)(うえ)太陽光発電(たいようこうはつでん)」に(おお)きく()()(はじ)めているんだ。アメリカのニューヨーク()やドイツのベルリン()などの大都市(だいとし)では、すでに()()みが(はじ)まっているよ。

東京都(とうきょうと)でも、都内(とない)(おお)くの住宅(じゅうたく)をつくっている事業者(じぎょうしゃ)(たい)して、「これから(あたら)しくつくられる住宅(じゅうたく)が、(しょう)エネ性能(せいのう)(たか)くて、屋根(やね)(うえ)には太陽光発電(たいようこうはつでん)がついているものにしていくための制度(せいど)」を、2025(ねん)4(がつ)から開始(かいし)するんだ。

これは、キミたちが大人(おとな)になるころまでに、都内(とない)(あたら)しく()てられるおうちが「電気(でんき)やガスをつかう(りょう)(すく)なく、屋根(やね)発電(はつでん)した電気(でんき)をつかえることが”()たり(まえ)”」となっているような()(なか)にしたいからなんだ。家庭(かてい)電気代(でんきだい)やガス(だい)、CO2削減(さくげん)できるし、停電(ていでん)したときにも電気(でんき)がつかえるようにしていきたいからなんだよ。

もうひとつ。(かぜ)のチカラで電気(でんき)をつくる
風力発電(ふうりょくはつでん)」にも注目(ちゅうもく)

太陽光発電(たいようこうはつでん)とともに(おお)きく注目(ちゅうもく)されているのが「風力発電(ふうりょくはつでん)」なんだ。とくに、「洋上風力発電(ようじょうふうりょくはつでん)」という、(うみ)(なか)設置(せっち)する風力発電(ふうりょくはつでん)が、ヨーロッパを中心(ちゅうしん)(おお)きく(ひろ)がっているよ。

その理由(りゆう)は、
技術(ぎじゅつ)発展(はってん)し、大型(おおがた)発電機(はつでんき)がつくれるようになったこと、
②その結果(けっか)値段(ねだん)のやすい大量(たいりょう)電気(でんき)をつくれるようになったこと、
(あたら)しいしごとが()えて、(はたら)けるひともたくさんできる、
からなんだ。

洋上風力発電(ようじょうふうりょくはつでん)は、CO2をへらすため、「自然(しぜん)のチカラを利用(りよう)した電気(でんき)」を(おお)きく()やすための、「()(ふだ)」とも言われている。

(うみ)にかこまれた日本(にほん)でも、これから、洋上風力発電(ようじょうふうりょくはつでん)がふえていくことが期待(きたい)されているよ。北海道(ほっかいどう)東北地方(とうほくちほう)(うみ)だけではなくて、千葉県(ちばけん)太平洋側(たいへいようがわ)などでも期待(きたい)されている。

(おお)きな洋上風力発電(ようじょうふうりょくはつでん)をつくるためには、設置(せっち)できるかどうかの事前(じぜん)調査(ちょうさ)や、漁師(りょうし)さんや(ちか)くに()んでいる(ひと)との(はな)()い、発電機(はつでんき)設置(せっち)発電(はつでん)した電気(でんき)をおくるためのケーブルの設置(せっち)など、たくさんの時間(じかん)がかかる。 このため、日本(にほん)では、2030(ねん)ころまでに10ギガワット(※)、みんなが大人(おとな)になる2040(ねん)ころまでには30~45ギガワット(※)くらいの洋上風力(ようじょうふうりょく)設置(せっち)にむけた準備(じゅんび)が、いまからすすむ予定(よてい)だよ(資源(しげん)エネルギー(ちょう)資料(しりょう)をもとに作成(さくせい))。

※1ギガワットは(やく)90万世帯分(まんせたいぶん)電力(でんりょく)相当(そうとう)

日本(にほん)の「自然(しぜん)のチカラを利用(りよう)した電気(でんき)」は、純粋(じゅんすい)国産(こくさん)のエネルギー。石炭(せきたん)石油(せきゆ)天然(てんねん)ガスなど化石燃料(かせきねんりょう)をもやさないでつくれる電気(でんき)。この地球温暖化対策(ちきゅうおんだんかたいさく)としても大切(たいせつ)なエネルギーを、ぜひみんなも注目(ちゅうもく)してね!

参考(さんこう):おうちの屋根(やね)太陽光(たいようこう)パネル>
東京都(とうきょうと)ではおうちの屋根(やね)太陽光(たいようこう)パネルをのせてくれるところにむけた補助金(ほじょきん)もご用意(ようい)しているよ。「東京(とうきょう)ソーラー屋根台帳(やねだいちょう)」で自分(じぶん)()んでいるところは太陽光発電(たいようこうはつでん)ができそうな地域(ちいき)調(しら)べてみてね。

東京(とうきょう)ソーラー屋根台帳(やねだいちょう)
https://tokyosolar.netmap.jp/map/

記事ID:021-001-20250327-012929
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