地下水汚染拡大防止支援

更新日

地下水汚染拡大防止支援とは

(1)支援内容

中小事業者の土地の利用転換時に、土地の所有者等が地下水汚染拡大防止区域相当である土地の対策費用について実証事業として都が支援します。(上限3,000万円まで)

(2)支援対象

土地利用転換アドバイザーによる助言を受けている者であって、かつ、「(4)地下水汚染の拡大の防止技術」で措置を行う者です。

(3)措置の方法

代表的な措置の方法には、以下の措置があります。

措置の方法 措置の内容
原位置浄化 汚染状態を変更する措置(第二溶出量基準超過を下げる)。以下の方法により土壌汚染を除去する方法
原位置抽出:有害物質をガスや地下水を通して回収する。
原位置分解:化学反応や微生物の働きにより有害物質を分解する。
原位置土壌洗浄:有害物質を洗浄剤に溶け出させ、回収する。
透過性地下水浄化壁 汚染状態は変わらずに流出防止を図る措置。地下水汚染の拡大を的確に防止できる場所に、地下水中の特定有害物質が分解又は吸着する機能を備えた透過性地下水浄化壁等を設置する。
原位置不溶化 汚染状態は変わらずに流出防止を図る措置。薬剤を注入し、溶出量基準に適合しない土壌から有害物質が水に溶け出さないようにする。

(4)地下水の汚染の拡大防止技術

技術番号 技術名 措置の方法 申請者名    
1 バイオ栄養源EDCによる塩素系VOCの原位置バイオ浄化法 原位置浄化 エコサイクル株式会社 詳細 実績
2 クロロクリン工法 原位置浄化 株式会社大林組 詳細  
3 BioJet工法 原位置浄化 ケミカルグラウト株式会社 詳細 実績
4 TM-BioQuick®を用いる生物浄化(嫌気バイオ処理) 原位置浄化 大成建設株式会社 詳細  
5 T-SoilReme®-Biobarrier (地下水汚染バイオバリア技術) 透過性地下水浄化壁 大成建設株式会社 詳細  
6 バイオ栄養源EDC-Mによる六価クロム化合物の原位置バイオ不溶化法 原位置不溶化 エコサイクル株式会社 詳細  
7 化学酸化剤を用いた原位置浄化と活性炭を用いた透過性地下水浄化壁のハイブリッド工法 原位置浄化、透過性地下水浄化壁 株式会社エンバイオ・エンジニアリング 詳細 実績
8 バイオメタガード工法 原位置不溶化、透過性地下水浄化壁 株式会社大林組 詳細  
9 薬剤注入による汚染拡散防止壁工法 原位置不溶化、透過性地下水浄化壁 株式会社大林組

詳細

詳細

 
10 RNIPαによるVOC原位置浄化工法 原位置浄化 株式会社タツノ 詳細  
11 Smart Cap™工法(原位置鉄粉処理) 原位置浄化 ジオラフター株式会社 詳細  
12 Smart Cap™工法(原位置生物処理) 原位置浄化 ジオラフター株式会社 詳細  
13 電気発熱法を用いた原位置土壌地下水浄化による地下水汚染拡大の防止 原位置浄化 国際航業株式会社 詳細  
14 バイオ栄養源HAR-CNによる原位置バイオ浄化法 原位置浄化 エコサイクル株式会社 詳細  
15 化学酸化剤COA-Xによる原位置化学分解法 原位置浄化 エコサイクル株式会社 詳細  
16 テラサーモ工法 原位置浄化 株式会社テラサーモアジア 詳細  
17 打ち込み式スパージング井戸を用いるバイオスパージング 原位置浄化 大成建設株式会社 詳細  
18 T-SoilReme®-HeatBio(地盤加熱型の微生物浄化技術) 原位置浄化 大成建設株式会社 詳細  
19 温促バイオ®(加温式原位置浄化技術) 原位置浄化 株式会社竹中工務店 詳細  
20 Smart Cap™工法(注入法による原位置鉄粉処理) 原位置浄化 ジオラフター株式会社 詳細  
21 Smart Cap™工法(注入法による原位置生物処理) 原位置浄化 ジオラフター株式会社 詳細  
22 バイオ栄養源EDCシリーズによる透過性地下水浄化壁(バイオバリア) 透過性地下水浄化壁 エコサイクル株式会社 詳細  
23 天然素材である大豆ホエイを原料とした「ソイビオMA」を用いた、環境に優しいVOC浄化促進工法 原位置浄化 昭栄薬品株式会社、中外テクノス株式会社 詳細  

「工場跡地等における持続可能な土壌汚染対策支援事業」における実証事業の対象として認定した地下水汚染の拡大防止技術

ケース 対象となる土壌汚染処理技術
ケース① 東京低地(砂・シルトなど)におけるVOC汚染を対象とした技術
ケース② 東京低地(砂・シルトなど)における重金属汚染を対象とした技術
ケース③ 武蔵野台地(ローム・砂礫など)におけるVOC汚染を対象とした技術
ケース④ 武蔵野台地(ローム・砂礫など)における重金属汚染を対象とした技術
ケース⑤ 東京低地(砂・シルトなど)におけるシアン化合物汚染を対象とした技術
ケース⑥ 東京低地(砂・シルトなど)におけるベンゼン汚染を対象とした技術
ケース⑦ 武蔵野台地(ローム・砂礫など)におけるシアン化合物汚染を対象とした技術
ケース⑧ 武蔵野台地(ローム・砂礫など)におけるベンゼン汚染を対象とした技術

(5)申し込み方法

東京都の担当までお電話ください。概要や申し込み方法等についてご説明します。
電話:03-5388-3467(直通)

技術の詳細については土地利用転換アドバイザーから個別にご案内します。

記事ID:021-001-20250324-012852