51 矢川おんだし里山保全地域

更新日

指定データ

指定年月日

令和7年3月27日

位置

国立市の南部の矢川地区及び泉地区の区域

面積

13,972平方メートル

   

  

自然の概要

武蔵野台地における青柳段丘のほぼ南端に位置し、樹林地や耕作地、湧水由来の河川等から構成され、里山環境が残る地域で、キツネノカミソリ等の植物のほか、ホトケドジョウ等の水生生物が生息・生育している。

自然の保護と回復

樹林地、耕作地や湧水由来の河川等における生物多様性を保全するとともに里山環境を確保する。

また、希少な動植物をはじめ、在来の動植物の保全に向けて、生息・生育環境を保全・回復するための取組を実施する。

指定時の植生

 

番号

植生名

現況

樹林地

樹林地とその直下に広がる農地及び矢川のせせらぎが、美しい里山環境を形成している。また、矢川の流れが青柳崖線直下の湧水路と府中用水に合流する場所である。

常緑広葉樹のシラカシを主体に、落葉広葉樹のエノキなどが混生している。樹林内はやや閉鎖的で暗く、林床にはシュロが優占している。

畑地

地権者や耕作者により農作が行われている。

水田雑草群落

水田等には、湿地性植物や明るく開放的な浅い湿地を好むトンボ類がみられ、健全な環境が維持されている。

崖線沿いには、木陰のある薄暗い湿地環境がみられる。

開放水域(水路等)

矢川と青柳崖線直下の湧水の流れは、冷涼で水量が安定しており、水生植物や水生生物が豊富に生息している。

活用

植生管理の実施、施設の整備や保全地域の活用等の保全作業を進めるために、関係機関等で構成する協議の場を必要に応じて設ける。​​

記事ID:021-001-20250417-013091