再生骨材コンクリートの利用推進

更新日

 東京都では、 「東京都建設リサイクル推進計画(令和4年4月)」 (外部サイト) を策定し、都内における建設資源循環の仕組みを構築するとともに、都内の建設資源循環に係る全ての関係者が一丸となって、計画的かつ統一的な取り組みを推進することにより、環境に与える負荷の軽減とともに、東京の持続ある発展を目指しています。

 建設廃棄物のうち、建築物やインフラ設備等の更新により発生するコンクリート塊は、そのほとんどが再生砕石として再資源化され、主に路盤材などの道路の舗装に活用されています。コンクリート塊の再資源化率は高い一方で、路盤材の需要減少等により都市部では再生砕石の滞留が顕在化してきていることや、今後もコンクリート塊の発生量の増大が見込まれていることから、コンクリート塊等の資源循環が円滑に進むよう、路盤材以外の需要を開拓していくことが必要です。

 天然砕石(新材)の出荷量は、道路用よりもコンクリート用の方が多く、コンクリート塊の再資源化先として、再生骨材コンクリートの持つポテンシャルは高い状況にあります。このような中で、JIS化により規格面でも利用を後押しする環境が整備されていますが、様々な課題があり全国的にも利用が進んでおりません。そのため、東京都は、建設リサイクル推進計画や「令和4年度東京環境物品調達方針(公共工事)」において、調達可能な場合は、再生骨材を用いたコンクリートの使用を推進することとしています。
 
 今後、再生骨材コンクリートをより一層普及させていくためには、公共工事での積極的利用に加え、供給状況や品質、施工実績、メリットなどについて、都や関係業界の持つ情報を共有し、分かりやすく情報発信することが効果的です。そのため、実際に再生骨材コンクリートを利用した工事事例及び再生骨材コンクリートの普及拡大に有用な情報を収集・整理し、事例集として取りまとめました。再生骨材コンクリート利用の検討にお役立ていただけましたら幸いです。

page1

再生骨材コンクリート利用工事事例集 (PDF:1,174KB)  

記事ID:021-001-20231206-008496