光化学スモッグとVOC

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05人体への影響

大気中に放出された一部の化学物質は、太陽の光によって光化学オキシダントと総称される新たな大気汚染物質をつくり出します。
特に、春から秋にかけての風が弱く晴れた日には、これらの光化学オキシダントが高濃度になり、遠くがかすんで見えるようになる「光化学スモッグ」という現象が発生します。

光化学スモッグが発生すると、目の痛み、息苦しさ、頭痛など人体への影響が発生するほか、葉の表面に斑点ができたり、枯れたりするなど農作物にも影響が発生します。

光化学スモッグの影響で、葉に「フ」が入る、また、高濃度の光化学オキシダントの発生が継続する場合には「光化学スモッグ注意報」が発令され、学校などでの屋外活動が制限されることがあります。

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光化学オキシダントの原因物質VOC

光化学オキシダントの生成原因の一つに、VOC(揮発性有機化合物:Volatile Organic Compounds)があります。
VOCは、蒸発しやすい有機化合物※1の総称です。代表的な物質としては、トルエンやキシレン、酢酸エチルがあり、そのほか、身の回りにある有機溶剤(シンナーなど)やガソリンから出てくる成分、アルコールなども該当し、よく使われるものだけでも約200種類もあるといわれています。

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※1 有機化合物とは、炭素を含む化合物の総称(二酸化炭素など一部の例外を除く)です。炭素骨格を基本構造に持ち、糖、タンパク質、脂質など生物を構成する重要な要素にもなっています。
※2 浮遊性粒子物質(SPM)とは、大気中に浮遊する粒子で、粒径が10マイクロメートル(=100分の1ミリ)以下のものです。
※3 微小粒子状物質(PM2.5)とは、大気中に浮遊している粒径2.5マイクロメートル以下のものです。

光化学スモッグについては、こちらもご参照ください。

光化学スモッグ情報(環境局)
https://www.ox.kankyo.metro.tokyo.lg.jp/(外部サイト)

大気汚染のページ(福祉保健局)
https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/kankyo/kankyo_eisei/taiki/index.html(外部サイト)

大気汚染物質広域監視システム(環境省)
https://soramame.env.go.jp/(外部サイト)

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