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ナガエツルノゲイトウ対策について

更新日

ナガエツルノゲイトウとは?

ナガエツルノゲイトウ(Alternanthera philoxeroides)は南米原産の多年草の水草です。
水辺だけでなく陸域まで生息し、日あたりの良い水辺では大群落を形成します。
種子は形成しませんが、根や茎の断片から再生するなど繁殖能力が高く、また耐塩性も高く、河川の河口域でも繁殖が可能です。
茎が容易に切れて断片化し、流された先で繁殖するなど拡散能力も高い特徴があります。

(都内荒川沿いで繁茂する様子 2024年9月撮影)

ナガエツルノゲイトウは特定外来生物!

ナガエツルノゲイトウは「特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律」(外来生物法)で特定外来生物に指定されています。
そのため、栽培保管運搬譲渡放出植栽等が禁止されています。

環境省のウェブページ「日本の外来種対策」へのリンク

国立環境研究所のウェブページ「侵入生物データベース」へのリンク

ナガエツルノゲイトウによる被害

生態系被害
  • 水辺や陸域に生育する在来植物と競合し、在来植物の減少を引き起こす。
  • 繁茂して河川やため池、干潟などの水面・砂泥地を覆い、水生生物の生息環境が悪化する。
農業被害
  • 水田(畦畔を含む)や畑地で繁茂し、栽培植物と競合する。
  • 農業水利施設で繁茂し、通水を阻害する。
  • 農業機械の操作(収穫作業等)の障害となる。
治水・安全上の被害
  • 水辺で繁茂した個体や流出した個体が、河川や水路の通水を阻害する。
  • 流出した個体により、用排水機場の取水・排水時の障害、除塵機やポンプ等への負荷や詰まりを引き起こす。
  • 船舶の航行への障害になり、河川沿いの船着き場などの舟運施設の利用に支障をきたす。

都内での生息状況

都内でも荒川沿いに生息が確認されています。




※荒川・旧中川は令和4年度に調査実施、江戸川・旧江戸川は令和5年度に調査実施。荒川でのみ分布を確認

東京都では荒川沿いでの調査を兼ねて防除を計画しており、環境省HPの防除の公示一覧に掲載されています。

環境省のウェブページ「日本の外来種対策 新法に基づく防除の公示一覧」へのリンク

ナガエツルノゲイトウ防除の手引き

東京都では、区市町村や防除を実施する団体の皆さま向けに本種の生態や防除に当たっての考え方等について解説した「東京都ナガエツルノゲイトウ防除の手引(2024年3月)」を作成しました。
本手引をご活用いただき、ナガエツルノゲイトウ対策の一助となれば幸いです。

手引きは下記からダウンロードしてご利用ください。

東京都ナガエツルノゲイトウ防除の手引 ver.1.00

東京都ナガエツルノゲイトウ防除の手引 概要版 ver.1.00

 

 

 

 

記事ID:021-001-20241002-011881