SBフレームワークス株式会社の取組

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SBフレームワークス株式会社


ソフトバンクグループの一員として、物流事業を手掛けるSB フレームワークス株式会社。
輸配送を通じて環境活動のトップリーダーを目指しています。


 代表取締役社長 綿貫浩さん


①    大気環境改善のためにどのような取り組みを行なっているのですか?

私たちは以下の3つの取り組みを通じて、エコドライブとEVトラックでNOx削減を実現し、大気環境改善に貢献しています。
1.    ドライバーが主体となりエコドライブ教育動画を企画・作成し、E-ラーニングを実施。
2.    デジタルタコグラフを利用した燃費管理を実施。同乗指導に役立てるなど、データ重視の運転管理を実現。
3.    EVトラックの導入により輸配送ビジネスのNOx排出ゼロを目指す。

・エコドライブ教育動画について   


エコドライブ教育は、ドライバーが主体となって企画・作成したオリジナル動画によって実施されています。動画とオンラインの理解度テストを組み合わせたE-ラーニング形式なので、業務の空き時間に効率的に知識を向上させています。
また、全ドライバーは入社時に社外のエコドライブ講習を受講しており、ドライバー全員でエコドライブを推進しています。

・デジタルタコグラフの導入と同乗指導について


燃費管理にはデジタルタコグラフを導入し、活用しています。


・デジタルタコグラフとは

事業用トラック(※1)に搭載が義務付けられている運行記録計(タコグラフ)であり、デジタル形式で記録するものを指します。
従来型のアナログ形式では、速度・走行時間・走行距離を記録しますが、デジタル形式ではそれに加えて、急ブレーキ・車間距離などの様々なデータを記録し、事業者は教育などに活用することができます。

 ※1 厳密には、タコグラフは車両総重量7トン以上
または最大積載量4トン以上の事業用トラックに設置の義務があります。

日々のエコドライブの取り組みが点数として可視化されることで、より効率的な運行につながっています。 


また、運行ルートを知り尽くした先輩ドライバーによる同乗指導や、エコドライブを個人の評価に反映させるなどの施策により、全ドライバーが一丸となって意欲的に取り組むことができています。


・EVトラックの導入について


 2023年12月にEVトラックを導入し、NOx排出ゼロを目指しています。トラックの電動化は発展段階にあるので、現在はこの車両を通じて「日々の運行で活用できるのか」を検証しています。
検証結果を社内のみで活用するのではなく、専門媒体や講演会でもレポートしており、社会全体のNOx削減に貢献できればと考えています。

 

②    取組みによる効果を教えてください。

ディーゼル車両においては、取り組み前の2016年度と比較して14%の燃費向上を果たすことができました。
また、EVトラックでは、同サイズのディーゼル車が年間で排出するであろう、NOx排出量3600gや、CO2排出量3トンが「排出ゼロ」となりました。こういった効果を外部の評価機関からも認めて頂き、多くの評価を頂いております。

・東京都貨物評価制度      7年連続 最高章3つ星受賞(上位2%以内の高評価)
・エコドライブ活動コンクール  優良賞受賞(2023年度)

 

③    従業員の皆様の意識に変化はありましたか?


ドライバー全員のエコドライブ意識が大きく向上したと感じています。
弊社の取り組みの多くはドライバー自身が主体的に行っており、お互いに教え合う・支え合うことが文化になっています。
また、Clear Skyをはじめ、社外の認証・コンテストなどに積極的に参加し、多くの評価を得ることができており、それらもドライバーの意識向上につながっています。

 

④    SBフレームワークス株式会社のClear Skyとは?


物流の2024年問題が注目を集めるなか、私たちは「物流を止めないこと」 と 「環境へ配慮すること」を両立させ、持続可能な物流を実現してまいります。
この2つのミッションを日頃から常に意識することで、お客様に対するサービス向上のみならず、次の世代に、より良い環境を引き継いでいくべき現役世代の一員として、一人ひとりが誇りを持って働けるように心がけています。

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