株式会社NTSロジの取組

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PM2.5や光化学オキシダントを低減させていくため、その原因物質である窒素酸化物(NOx)や揮発性有機化合物(VOC)の削減に取り組むClear Skyサポーターを紹介します。

 

今回インタビュアーを務めてくださったのは、元AKB48メンバーで女優、気象予報士の資格ももつ武藤十夢さんです。

株式会社NTSロジ

東京都東久留米にある株式会社NTSロジ。

昭和46年に創業した首都圏の物流を支えている運送会社です。

 

   〈NTSロジ 本社〉

 

〈社長 笠原史久さん〉

こちらでは大気環境改善のためにどのような取り組みを行なっているのですか?

弊社は主に運送業を行なっていますので大気汚染の原因になる「NOx(ノックス)」の削減に努めています。

■NOx(ノックス)って何?

「NOx」とは、窒素酸化物のことで、自動車の排気ガスからも排出されています。東京などの都市部では、自動車から排出されるNOxの量が一番多く、全体の半分以上を占めています。NOxがVOCと混ざり、太陽光に当たることで光化学オキシダントの原因となります。

具体的にはどのようなことをされているのですか?

弊社では独自の目標管理システムを導入し、トラックの燃費を向上させることで、「NOx」を削減しています。

燃費が良い=同じ距離を走る際に使用するガソリンの量が減り、NOxの排出量が減る
→燃費向上は、大気環境に良い取り組みなのです。

■目標管理システムについて

まずドライバーに3ヶ月ごとに燃費目標を立ててもらいます。そして運行から帰ってきたら自分の走行距離と給油量を記入してもらい、どのくらいの燃費で走行できたかをチェックします。もし目標が達成できなかった場合は、どこがいけなかったのかを調査して、指導するという形をとっています。


〈こちらが目標管理システムのチェック表〉

なるほど!ちなみにその取り組みを始めて、燃費はどうなりましたか?

取り組み前は平均燃費が3.4kmだったのですが、今は20%以上も燃費が向上して平均4.2kmになりました。やはり燃費のチェックをすることで、ドライバーの意識が燃費向上に向き、このような良い結果が生まれていると考えています。

―20%はとても大きい数字ですね。ガソリン代の大きな節約にもなりますし、エコドライブって、大気環境にも優しい取り組みですね。

〈取締役 根岸良成さん〉

■エコドライブについて

 

  1. ふんわりアクセル「eスタート」
  2. 加速・減速を減らすため、ゆとりを持った車間距離。
  3. 減速時は早めにアクセルを離す。

これを心がけることで大気環境にも優しく、ガソリン代の節約にもなる取り組みを始めることができます。

NTSロジさんは他にも大気環境改善に取り組んでいることがあるとお聞きしましたが、どんなことを取り組まれていますか?

弊社では、東京都がディーゼル車規制を実施するよりも前からトラックの耐用年数を7年以下に設定し、車輌の入れ替えを徹底しております。

車両の入れ替えをするとなぜ大気環境改善に良いのですか?

トラックはずっと利用していると、部品の劣化やタイヤの空気圧の低下等様々な要因で燃費を維持するのが大変になってきます。そこで、安全にも大気環境にも配慮して早期の車両入替を行っています。

その取り組みも「NOx」削減につながる素晴らしい取り組みですね!でも頻繁に車輌を入れ替えるのは大変なのではないですか?

確かに車輌の入れ替えは手間もお金もかかりますが、弊社は物流の担い手として、できる限り環境に負荷をかけないビジネスを志しています。企業の社会的責任を果たすためにも、環境負荷の軽減に力を入れていきたいと思って取り組んでいます。

トラックの燃費を向上させることで、「NOx」を削減して大気環境改善に取り組んでいるNTSロジさん。最後に、社長である笠原様に夢を聞いてみました。

年々、地球の温度が上昇しており、運送会社としては、出来る限り排出量を抑えられるように、更なる活動を強化して参ります。そして、日ごろ心がけている『人に地球に全てにやさしい』企業を目指していきます。今後は、電気トラックや水素トラックなどが、改良・開発されることになるかと思いますが、弊社は積極的にその様なトラックを導入して、NOxの排出量を限りなくゼロ、もしくはカーボンニュートラルを実現できるような活動を推進していきたいと考えております。

最後になりますが、この様な活動を実現させることで、地球の空が澄み渡り綺麗な空で、子供達がどこでも安心して遊べるような地球になることを願っております。

 

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