相川運送有限会社の取組

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大気汚染を引き起こすPM2.5や光化学オキシダントを低減させていくため、原因物質である窒素酸化物(NOx)や揮発性有機化合物(VOC)の削減に取り組むClear Skyサポーターを紹介します。

相川運送有限会社

ふんわりアクセル、ふんわりブレーキでNOⅹ削減による大気環境改善とエコドライブ運転によるドライバーの安全を追求しています。

 

 

 

 

 

 

 

相川運送有限会社 代表取締役 相川宏之さん

①    大気環境改善につながる様々な取り組みをされていますね。

 

相川運送有限会社では、東京都貨物輸送評価制度への参加やグリーン・エコプロジェクト『トップランナー賞』※1 の受賞、Gマーク制度※2の認定取得、働き方改革宣言など様々な取組を行っています。

※1 一般社団法人東京都トラック協会
外部サイトへリンク 新規ウインドウで開きます。 http://www.tta-gep.jp/green/(外部サイト)
※2 公益社団法人全日本トラック協会
外部サイトへリンク 新規ウインドウで開きます。 http://www.jta.or.jp/gmark/gmark.html(外部サイト)

 ②    ドライバーさんによる取り組みが重要だとお聞きしました。


ドライバーが自動車を走行する際にエコドライブを実践することが大事です。
ドライバーのエコドライブ技術向上のため、社内の安全会議や毎月1回、ドライバーが必ず提出する走行管理表で運行管理者によるエコドライブの指導を実施しています。


③ エコドライブとはどのような取り組みなのか教えてください。  

発進するときは、穏やかにアクセルを踏む「ふんわりアクセル」と信号が変わるなど停止することがわかったら、早めにアクセルから足を離す「ふんわりブレーキ」を実践しています。
また、走行管理表を用いて、車両ごとの燃費データの収集を行い、各ドライバーにフィードバックをしています。

各ドライバーに対するアドバイスを各自の車両に貼り、目視確認をしてもらうことで運転時の注意喚起を促しています。

④エコドライブの効果を教えてください。

ふんわりアクセル、ふんわりブレーキ、運転のフィードバックなどを行うことにより、毎年2%の燃費向上を継続して達成し、取組前に比べ10%の燃費向上を達成しています。これによりCO₂とNOxの排出削減を実現しています。
さらに、急発進、急加速、急ブレーキはしないため、安全運転につながります。

また、走行管理表にドライバーからのコメントを書いてもらう欄があって、運行管理者とドライバーがコミュニケーションをとる機会の一つになっています。ドライバーのエコドライブに対する意識も変わってきた気がしますね。

⑤その他、大気環境改善のための取り組みを教えてください。

DPFクリーニングや水素洗浄、燃焼ライン洗浄などを導入して大気環境改善に努めています
・DPFクリーニング(黒煙除去洗浄)

トラックの排気管から出る黒煙は燃料が燃え残ったために生じる煤です。
これをPM(Particulate Matter)と言います。
PMはおよそ1/100ミリ以下の粒子で小さく軽いため、大気中を浮遊するため大気環境に悪影響を及ぼします。
DPFクリーニングでトラックのマフラーのフィルターを洗浄することにより排気ガス中のPMを捕捉し、大気に放出することを防ぎます。
また、悪化していた燃費を5%から20%改善させることができます。

・水素洗浄/燃料ライン洗浄


水素洗浄はエンジン内部のカーボンを除去し、燃焼ライン洗浄はバルブ・ピストン・燃焼室に付着したカーボンを除去します。
それにより排気ガスがクリーンになり、大気環境改善に一役買っています。

⑥相川運送有限会社のClear Skyとは? 

 

 

 

 

 

 

 

大切なことは、エコドライブの実践によって事故を起こしづらくなり、従業員全員の安全につながる。
さらにそれが、燃費節約からNOx削減、CO₂排出削減になり、そしてClear Skyにつながっていくということです。
 

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