ご家庭から出るごみ(粗大ごみ・廃家電など)の出し方についての注意
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ご家庭から出るごみ(粗大ごみ・廃家電など)の出し方についての注意
-違法な不用品回収業者にご注意ください-
引っ越しや大掃除、遺品整理などでは、一度に粗大ごみ・廃家電などのごみ(不用品)が多量に出ることがあります。
インターネットやチラシなどで、ご家庭からのごみの回収について、即日回収、無料回収などと宣伝している業者(いわゆる不用品回収業者)に引き取りを依頼したところ、高額な料金を請求された等のトラブルに巻き込まれる被害が後を絶ちません。
都の消費生活相談年報によると、ここ数年、不用品回収(廃品回収)に対して年間約500件の苦情や相談が寄せられています。
ご家庭から粗大ごみ・廃家電などのごみ(不用品)を出す場合、処理の方法については、まずお住まいの区市町村にご確認ください。
■粗大ごみ・廃家電などの出し方
ご家庭から粗大ごみ・廃家電などのごみ(不用品)を出す場合、出し方については、お住まいの区市町村にご確認ください。申込状況によってはご希望の日時にお申し込みできない可能性があります。時間に余裕を持った問い合わせ・申し込みをお願いいたします。
▼各区市町村問合せ先リンク
区部(外部サイト)
市町村(外部サイト)
(1)粗大ごみについて
お住まいの区市町村にお問合せの上、粗大ごみシール券を購入し、処理をお願いします。
(2)家電リサイクル法の対象となる廃家電等について
不要となったテレビ、エアコン、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・衣類乾燥機については、家電リサイクル法により、リサイクル券を小売店又は郵便局で購入の上、処理を依頼していただくこととなります。
料金については、回収を依頼する小売店にお問合せするか、 (RKC)のホームページ(外部サイト) を御覧ください。
(3)一度に多量のごみを出す場合
引っ越しや大掃除、遺品整理などで一度に多量のごみを出す場合は、お住いの区市町村にご相談ください。
■このような業者は違法です
ポストに投函されるチラシの中には、違法な不用品回収業者が配布した、産業廃棄物収集運搬業や古物商の許可番号を記載して、いかにもご家庭からのごみの収集運搬の許可を持っているように見せかけているものもありますが、これらの許可ではご家庭からのごみ(不用品)回収はできません。
廃棄物の処理及び清掃に関する法律により、無許可営業の業者の場合、5年以下の懲役若しくは1,000万円以下の罰金、又はこれらが併科されます。
【違法業者の例】
〇リサイクル業者と偽って回収
「うちはリサイクルするから一般廃棄物収集運搬業の許可はいらない」と言って有料で回収する事業者がいます。
仮に事業者がその後リサイクルするつもりであっても、料金を徴収してご家庭から不要になったものを回収することはごみの収集運搬に該当します。
また、料金無料と謳っていても、運送費、手数料などの名目で業者に支払いが必要であれば、それはごみの回収です。
〇産業廃棄物収集運搬業の許可番号を記載
産業廃棄物収集運搬業の許可では ご家庭からのごみ(不用品)回収はできません。
(参考 産業廃棄物収集運搬業の許可番号)
東京都の場合、 13- 〇〇 - 〇〇〇〇〇〇の許可番号 は、産業廃棄物収集運搬業の許可番号です 〇古物商の許可番号を記載(〇〇県公安委員会 古物商許可番号 第〇〇号)
複数の都県で取得し、許可番号を書き並べるという手の込んだものもあります。この許可でごみの収集運搬はできません。
〇「正規登録業者」などと記載し、何らかの番号が記載
他の制度の登録業者であっても、一般廃棄物収集運搬業の許可がない業者などは家庭からのごみの収集運搬はできません。
■違法業者による被害例
投函されるチラシには、即日回収、安い、おすすめ、実績、利用者の声など、魅力的な言葉が並んでいます。
インターネット上での評判、おすすめ、口コミなども信用できるとは限りません(なりすましや、ただの広告の場合などもあります)。
魅力的なチラシを見て安易に頼んでしまった結果、高額請求などの被害にあう場合があります。
また、 正規のルート以外で処理された場合、不法投棄されたり、不適正な分解・破壊が行われることがあります。
【高額請求の手口】
〇トラックに積み込んだ後に、「これは無料対象品目ではない」「型が古いのでリサイクルできない」「積込料金は別」「見積りには入っていない品がある」など様々な理由を並べて高額な請求をしてくる。
〇その料金はトラック1台分ですので、今日は3台で来たので、料金は3倍です。チラシにもちゃんと1台〇円と記載してあります…と高額な請求をしてくる。
〇キャンセルしようと思っても、「出張料金がかかる」と料金を請求されたり、「積み込んだものは自分で全部降ろしてくれ」などと無理難題を言われることにより、キャンセルを断念せざるを得なくなる。
〇引っ越しの予定の都合上、頼まざるを得ないと思い、納得はできないが高額料金を支払ってしまう。
【不適正な処理の例】
〇不法投棄
家庭からの回収後、そのまま近所の路上などに捨てられてしまうといった例が報告されています。不法投棄を疑われた上に、再度処理料金を負担することになる可能性があります。
〇有害物質による環境汚染
廃家電等の電気機器の廃棄物について、有害物質の処理を行うことなくそのまま圧砕し、金属類のみを取り出して換金する、といった例が報告されています。
これらには、鉛やひ素などの有害物質が含まれている恐れがあり、適正に処理しなければ環境に大きな影響があります。
〇フロン(代替フロン)の大気中への放出
フロンガスは二酸化炭素と比較して数百~数万倍の影響を及ぼす強力な温室効果ガスです。
家庭用エアコンには相当な量のフロンガスが封入されており、メーカーがリサイクルをする際にあわせて回収・処理されることとなっています。
■お問い合わせについて
不用品回収業者を見かけたり、トラブルになった場合、ご不明な点や不審な点がある場合には、 お住まいの各区市町村の廃棄物担当部署にお問合せください。
ただし、当該業者が産業廃棄物の許可を持っている場合には、東京都にお問合せいただいても構いません。
■リンク集
▼各区市町村問合せ先リンク
区部(外部サイト)
市町村(外部サイト)
▼チラシ等リンク
「ダメ!違法な不用品回収 行わない!利用しない!」(東京都環境局作成チラシ)
「廃家電や粗大ごみなど、廃棄物の処分に『無許可』の回収業者を利用しないでください!」 (環境省作成チラシ)(外部サイト)
「廃家電や粗大ごみの処分に、『無許可』の回収業者を利用しないでください!」 (環境省作成ポスター) (外部サイト)