凝集沈澱処理の詳細
- 更新日
生物処理された水には、菌類が分解することを嫌がる腐植酸(有機物)などが含まれています。凝集沈澱処理では凝集剤によりこの汚れを除去します。
*第2PH調整槽
処理水をPH5程度にし、水に含まれている炭酸塩を炭酸に変えて二酸化炭素を除去し易くします。
*脱気槽
処理水に溶け込んでいる炭酸を二酸化炭素の気泡にして、溶出し除去します。炭酸が残っているとフロック(第1凝集沈殿池を参照してください。)に炭酸が付着しフロックを軽くしてしまうため、この後の水とフロックの分離を困難にします。
*急速混和池
沈殿しにくい汚れの成分はマイナスイオンに帯電していることが多いので、処理水に凝集剤として塩化第2鉄を入れてイオンを中和し、汚れを付着させています。これは2〜3mm程度の粒子になります。
*第1フロック形成池
処理水に凝集助剤として高分子凝集剤を入れます。急速混和池でできた粒子はこれに付着し、20〜30mm程度の大きな塊(フロック)になります。
*第1凝集沈殿池
比重差を利用して、フロックと処理水を分離します。
記事ID:021-001-20231206-009937