Saving Materials/Energy ×西武造園株式会社

更新日

日々の生活で感じる「もったいない」と思う気持ち、大切にしたいですね。食品ロスやプラスチックの削減、省エネなどに取り組む「チームもったいない」の活動に参加する企業の取組について、随時紹介していきます。

 

<造園・緑地事業から発展させて環境問題に取り組む団体を紹介>

西武造園株式会社 インタビュー動画

 

西武造園株式会社 営業部プロモーション課 課長補佐
富良野自然塾東京校 インストラクター 前杉 昌枝さん

 


 

” 「みどり」を扱う専門業者として
人々にやすらぎ・感動・ほほえみを提供していきたい ”

 
西武造園は西武グループにおける造園・緑地事業の専門会社。
作家・倉本聰が塾長を務める環境教育プログラム「富良野自然塾東京校」や、子会社の西武アグリによるソーラーシェアリング事業など、みどりの魅力を活かした社会貢献活動についてお聞きしました。 

 

球や自然に大切なことを五感で体験する
「富良野自然塾東京校」での環境教育プログラム

 

造園会社である西武造園株式会社の事業は「みどりを作って育てる」ことで、主に植物の育成や施工、維持管理を担っています。
公園の管理運営にも携わる中で、みどりを未来につなげるための取組として「富良野自然塾東京校」や「はち育」などの環境教育プログラムを実施しています。

前杉さん

『もっと多くの方々に植物を活用して、親しんでいただきたい。そしてそんなみどりの恵みを未来へつなげていくにはどうしたら良いかと考え、2006年にスタートしたのが「富良野自然塾」です。
作家・倉本聰が塾長を務めるプログラムで、富良野プリンスホテルのゴルフ場跡地を元の森に戻そうという活動を発端に、

ただ木を植えるだけではなく、何のために私たちは木を植えるのか? 自然を大切にするのか?を五感を使って学んでいただく環境教育を行っています。
2014年に東京校として、「富良野自然塾」のコンセプトそのままの内容で国営昭和記念公園内にコースが設置され、西武造園が運営を行っています。』

 
環境問題は難しく考えがちですが、何かのきっかけで「もったいない」に気付き、“自分事として考える”ことが毎日の行動につながっていくはず。富良野自然塾東京校のプログラムではその部分が肝になっています。

 

前杉さん

『楽しく伝えるために1mの地球のモニュメントを使い、地球全体の水の量をビール瓶、淡水を小瓶で示し、実際に使える水の量を表しています。
“わずかしかない飲料水を無駄にすることがいかに「もったいない」か”という気付きを与えることを大事にし、行動に繋げるきっかけになれば、と思っています。』

<「1mの地球」モニュメント>  <地球全体の水の量と淡水の量はこの中の…>

 

西武アグリ株式会社 代表取締役 清野友美さん

 

“太陽光発電×営農“ ソーラーシェアリング事業で
農作物の生産と同時にエネルギーの地産地消を実現

 
西武グループとして、農業事業を通じて保有地の利活用や、地元と連携した沿線地域活性化を目的に、西武造園の子会社として2020年の4月に農業法人として立ち上がった西武アグリ株式会社。
代表取締役の清野友美さんに、事業の概要やメリットについてお話を伺いました。

 

清野さん

『ソーラーシェアリングとは、太陽の熱や光をシェアするという意味で、太陽光発電のためのパネルの下に農作物を植えて収穫し、発電と営農でソーラーをシェアしています。』

 

この事業を展開するメリットとして、主に4つあるそう。

 

清野さん

『①遊休農地の問題が解消でき、②農業事業の収入にプラスして、地域の電力会社への売電収入も得られます。
また、電気は所沢市内の公共施設で使われていますので、③再エネ電源の地産地消を行っていると言えると思います。』

 

さらに電力面だけでなく、④暑い収穫時期の強い日差しを凌げるという営農面でのメリットもあると語ってくださいました。

   <農園上部の太陽光パネル>       <太陽光パネル下のブドウ農園>

 
また、販路の拡大が事業自体の拡大のための重要なポイントだと、事業を始めてみて気づかれたそう。果樹と合わせて2021年5月から生産を始めた野菜が、ようやく今年度から生産品を卸せるようになり、近隣のスーパーやグループ企業での取り扱いが始まったからです。

 

清野さん

『ソーラーシェアリングという事業は、生産者が20年にわたり継続していくことが可能です。
その実現のためには地域とのコミュニティが非常に大切で、自治体の方や近隣の農家の皆さん、西武グループの方々の協力や力添えがあって成り立っているのだと感じています。』
 

 
清野さん 

『今の第一の目標はこの埼玉県所沢市で行っている事業を成功させること。所沢市で抱えている遊休農地の問題にも協力してまいりたいと思っております。』

 
今後はブドウやブルーベリーの収穫体験もできる観光農園をオープンさせる予定で、西武グループが保有する遊休地の解消にも積極的に取り組んでいきたいとお話しいただきました。

 

私たちの生活に密接に関わっている植物や自然の保全、そしてエネルギー問題についてぜひ一緒に考えていきませんか。


 
▼富良野自然塾東京校:
https://www.seibu-la.co.jp/technology/furanoshizenjuku.html(外部サイト)
▼西武アグリ(ソーラーシェアリング):
https://www.seibu-agri.co.jp/(外部サイト)

 

 

関連する東京都の施策

▼環境学習:
https://www.tokyokankyo.jp/study/(外部サイト)
▼太陽光ポータル:
https://www.kankyo.metro.tokyo.lg.jp/climate/solar_portal/

記事ID:021-001-20240209-010803