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Saving Materials × 生活協同組合パルシステム東京

更新日

日々の生活で感じる「もったいない」と思う気持ち、大切にしたいですね。食品ロスやプラスチックの削減、省エネなどに取り組む「チームもったいない」の活動に参加する企業の取組について、随時紹介していきます。

<環境問題に関する学びの場を提供する団体を紹介>

生活協同組合パルシステム東京 インタビュー動画

生活協同組合パルシステム東京 組織政策推進本部 政策・環境推進部 環境推進課  伊藤課長・森戸主任・二村主任

(左から)森戸主任、伊藤課長、二村主任

深まる環境問題への関心

組合員の皆さんと共に学びを深める

誕生してから約50年。安全・安心な商品の宅配で組合員の生活に寄り添う「生活協同組合パルシステム東京」。
より良い地域社会を作るため、組合員自らが考え行動する組合員活動を大切にしており、環境問題への関心が高い組合員が大勢います。そんな組合員の皆さんに学びの場を提供するパルシステム東京環境推進課の伊藤課長にお話をお聞きしました。

伊藤課長 『パルシステム東京は【「食べもの」「地球環境」「人」を大切にした「社会」をつくります】を理念に掲げており、組合員の皆さんも食の安全問題、環境問題に非常に高い関心を持っています。
その組合員の皆さんに対して、地球温暖化や環境に優しい石けんの利用、生物多様性保全、プラスチック問題など様々な学習会を通じた発信を行っています。』

多様な視点から開催されるためリピーターも多いというこの学習会。その内容について詳しくお聞きしていきましょう。

〈伊藤課長〉

「プラスチック問題」は身近でありながら世界的な大問題!

汚染を止めるために自分たちができること

プラスチックごみは海洋汚染の原因となっており、2050年には海の魚の重量よりもプラスチックごみの重量の方が多くなると言われています。
この問題に着目した「プラスチック問題体験学習会」について環境推進課 森戸主任に伺います。

〈プラスチック採取を説明する森戸主任〉

森戸主任 『2013年より有識者を講師に招き、プラスチック問題について学べる場を提供してきました。2018年にはお台場海浜公園にて組合員や学生さんと一緒にマイクロプラスチックの採取を行い、2020年からは、同課の職員が講師役となり統一のカリキュラムを組むことで、この学習会をパッケージ化しました。通年にわたって開催できるようになり、より多くの皆様にこの問題に触れていただく機会ができたと思います。』

〈実際に採取されたプラスチックごみ〉

マイクロプラスチックとは、5㎜以下のプラスチック粒子や、プラスチックが紫外線や波風などの外的要因で細かくなったもので、川や海に放出された場合、全てを回収することはできません。

学習会では講義だけでなく、実際にマイクロプラスチックを水に入れ、比重により浮くもの、沈むものを目で見て確認し、それぞれが海洋に対してどのような影響を及ぼすかを学んでもらうなどの工夫をしています。

森戸主任 『組合員さんからも、身近な環境問題に取り組めるという感謝の声を頂いています。
まずはマイボトル・マイバックを持ち歩くなど、なるべくプラスチックを使わない生活を広めていきたいと思っています。』

〈プラスチック問題体験学習会の様子〉

リサイクルの現場を知ることで伝わる

分別回収の大切さ

パルシステムで行っている「リユース・リデュース・リサイクル」活動。「もったいない」の視点からスタートし、現在9種類の資源回収を行っています。このリサイクルの拠点の一つが「杉戸リサイクルセンター」です。

〈パルシステムのリサイクルの流れ〉

(注〉パルシステム東京ではPETボトルは扱っておりません。

勉強会の一つとして行われている「リサイクルセンター見学会」について、環境推進課 二村(ふたむら)主任にお伺いしました。

二村主任 『組合員や配達担当者に、実際にどういった流れでリサイクルが行われているか、理解を深めてもらうことを目的としてスタートしました。回収した資源を、再生をする製紙会社などが運搬しやすいよう圧縮する作業などを見てもらいます。小学生を含めた親子で参加下さる方も多いですね。
以前はバスで現地に行っていたため人数に限界がありましたが、オンラインを活用することでより多くの方にご参加いただけるようになりました。』

〈二村主任〉

見学会の中では、ちょうど圧縮機の中に異物が入っており、担当者が機械を止めて拾いに行くといったシーンもあったそうです。

二村主任『場合によっては機械が止められず担当者が怪我をすることもあります。このような場面を見ていただくことで、リサイクル品を出すときに正確に分別することの大切さをより一層ご理解いただけるかと思います。』

〈足立配送センター&杉戸リサイクルセンター親子バス見学会〉

自分たちに今できることは何か

さらなる学びにより、環境問題の解決へ繋げていく

学習会終了後はアンケートを取り、組合員の皆さんの声を集めています。内容はおおむね好評ですが、学習会の改善点の指摘や、新たな学習会のテーマを提案して下さる方も多いそうです。このように積極的な声があることからも、組合員の皆さんは、自ら考え行動されているのだと分かります。

伊藤課長『環境問題、とりわけ気候変動が世界的な課題とされ、もっと知りたいという組合員の方も増えてきています。今後も新たな企画や学習会を通じて発信し、様々な環境問題の課題認識につながるよう努めていきたいと思っています。』

よりよい環境を未来に残すため、自分たちに今できることは何かを考え、学びの機会を提供するパルシステム東京。皆さんも身近なところから自分にできることを考えてみませんか。

記事ID:021-001-20231206-008934