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ヒートアイランド対策に関するガイドライン、資料等

更新日

夏の暑さ対策の手引き


東京では、猛暑日や熱帯夜が増加するなど、夏の暑さが課題となっており、また、東京2020大会オリンピック・パラリンピック競技大会開催といった観点からも、暑さ対策を進めてきました。

この「夏の暑さ対策の手引」は、一般の方から専門家までの様々な立場の方に暑さ対策についてわかりやすく伝え、実践していただくことを目的に作成しました。また、熱を「ださない」、熱を「ためない」、人が熱を「もらわない」という考え方に基づき、都市における気温上昇を緩和する取組に加え、人が感じる暑さを和らげる取組について整理し、記載しています。

多くの方が本手引を入門書として活用し、暑さ対策に取り組んでいただければ幸いです。

概要版(PDF:891KB)

本編(PDF:3,999KB)

壁面緑化ガイドライン(平成18(2006)年3月策定)

東京都では、ヒートアイランド対策として、緑化事業などさまざまな対策を推進しています。その一つである壁面緑化は、日射をさえぎるとともに、植物の蒸散作用により壁面温度の上昇を抑制する効果があります。
近年、壁面緑化に対する関心が高まってきましたが、施工事例はいまだ少なく、情報も不足しています。そこで、壁面緑化を広く普及するため、『壁面緑化ガイドライン』を作成し、都施設にモデルを設置しました。

都民向け『壁面緑化ガイドライン』を作成

都民・民間事業者の方々が壁面緑化に取り組みやすいよう、壁面緑化工法別の注意ポイント、適した植物などの各種情報を『壁面緑化ガイドライン』として取りまとめました。

概要版(PDF:1,457KB) 全文詳細(PDF:3,763KB)

壁面緑化の主な種類と特徴

都施設に壁面緑化モデルを設置

詳細(PDF:349KB)

(1)
(2)
(3)

(1)環境局庁舎・千代田清掃事務所(併設)
(2)都立桜修館中等教育学校(都立大学附属高等学校)
(3)東京都新宿都税事務所


ヒートアイランド対策ガイドライン(平成17(2005)年7月策定)

東京都では、これまでも公共施設を中心とした率先事業や各種制度の実施により、保水性舗装・屋上緑化・校庭芝生化等の各種対策を推進してきましたが、ヒートアイランド対策は幅広い主体により取り組む課題であり、民間建築物における対策の推進も重要です。

そこで、民間事業者や都民が、建物の新築や改修時に、地域の熱環境に応じたヒートアイランド対策に取り組んでもらうため、熱環境マップ、東京モデル(地域特性別対策メニュー)、及び建物用途別の対策メニューを「ヒートアイランド対策ガイドライン」として取りまとめました。

建築主・設計者等においては、本ガイドラインを活用し、地域の熱環境を把握した上で、地域特性に適したヒートアイランド対策技術を積極的に取り込んでいただきますようお願いします。

概要版(PDF:3,938KB) 全文詳細(PDF:6,561KB)

ヒートアイランド対策ガイドラインの内容

  • 熱環境マップ
    都区部における人工排熱や地表面被覆等が大気へ与える影響を分析し、ヒートアイランド現象の要因から10種類の地域に分類し、その分布を500mメッシュで地図上に示したもの
  • 東京モデル(地域特性別対策メニュー)
    熱環境マップ上の業務集積地域及び住宅密集地域から、相対的に熱負荷の高い課題地域を抽出し、その地域特性を踏まえた対策メニューを設定したもの
  • 建物用途別対策メニュー
    建物用途別に実施可能な対策メニューをビジュアルにわかりやすく示したもの

【用途】

  • オフィス・商業
  • 工場・倉庫
  • 集合住宅
  • 戸建住宅
  • 道路
オフィス・商業用建物における対策メニュー例イラスト
例 オフィス・商業用建物における対策メニュー

ヒートアイランド対策取組方針 (平成15(2003)年3月策定)

この取組方針は、平成14年8月に設置した全庁的組織「東京都ヒートアイランド対策推進会議」において検討を重ね、今後の対策の方向性を総合的に取りまとめたものです。
東京都は、庁内の総力を結集し、取組方針で示した方策の具体化や検討状況の把握、更なる対策の充実に引き続き取り組んでいます。

全文詳細(PDF:521KB)

取組方針の主なポイント

  • 地域ごとのヒートアイランド現象の実態が詳細に判明!
  • ガイドラインの策定に向け、地域別に排熱等の状況を示した熱環境マップの作成に着手
  • 都における率先行動・民間と協働した施策の推進・施策に直結する調査研究の推進

ヒートアイランド対策取組方針の概要

暑くなる東京
2002年夏のヒートアイランドの特徴
(2002年7月20日〜8月31日の観測結果)

  • 区部の中央部だけでなく、北部にも高温の地域が出現
    30度を超過した時間割合は、区部の中央(新宿区、渋谷・港区北部、千代田区)と北部(足立区西部、北区北部、荒川区)で高く、全時間の33〜34%を占める
  • 東京湾岸地域は比較的涼しい
    東部と南部の東京湾岸に近い地域(江戸川区、江東区、品川区、大田区)では、30度を超過した時間割合が低く、28%以下であった。
区部における30度超過の時間割合分布図
30度超過の時間割合
  • 熱帯夜の多い地域は、西部に拡大
    渋谷、目黒、新宿、都心3区、台東、墨田の各区で熱帯夜が多く発生。
    熱帯夜の多く発生する地域が、1992年の観測時より西部(世田谷区方面)に拡大している。
区部における熱帯夜の日数分布図
熱帯夜の日数

ヒートアイランド対策の基本的考え方

  • 環境配慮の都市づくりの推進
    都市づくりとあわせた対策の実施
  • 総合的な施策の展開
    都庁内外の総力を結集
  • 最新の研究成果を取り込んだ施策展開

東京都の具体的取組

具体的取組I −東京都における率先行動−
★総合的な対策の推進
内容の充実、量的拡大、個別対策の集約化、効率化

  • 木陰さわやかな道へ
    樹冠の大きい街路樹で木陰を創出(H15 環状7号線等における街路樹の整備)
  • 施工が進む涼しい舗装
    • 保水性舗装の導入(H15 丸の内地区等での保水性舗装試験施工)
    • 遮熱性舗装の実験(昭和通りにおける民間との共同実験)
    • 下水再生水の実用化検討
  • 街を冷やす緑
    • 大規模公園の整備(中央防波堤内側で検討)、公園内の再整備(木陰を創出する高木の整備など)
    • 庁舎屋上等の緑化推進(H15東京都環境科学研究所、都立高校他)
    • 4地区でのモデル事業の実施(平成15年度重点事業)など
  • 4地区でのモデル事業の実施(平成15年度重点事業)など

具体的取組Ⅱ−民間と共同した施策の推進−
★ガイドラインの作成と普及
(作成の第一段階として)

  • 熱環境マップの作成
    地域ごとの気候、人工排熱の状況、地表面の状況などを図に集約する熱環境マップの作成に着手→地域の実態に応じたきめ細かな対策を推進していくための基礎資料に!
  • 対策技術情報のデータベース化
    様々な対策技術の情報を集め、その原理・特性などが一覧できるようデータベースの整備に着手→対策技術の普及とともに、技術間の競争による技術革新を促す
  • 既存の環境配慮に係る制度の着実な推進と充実の検討
    • 建築物環境計画書制度を着実に推進するとともに、一層の省エネルギー対策や自然エネルギー活用の強化など更なる充実に向けた検討を行う。
    • 自然保護条例に基づく屋上等緑化の義務付けについても、現行制度を着実に推進するとともに、更なる充実に向けた検討を行う。

具体的取組III −施策に直結する調査研究の推進−
★効果的な施策の充実に向けて

  • 現象の実態解明、シミュレーションによる対策の検討、対策技術の評価などを関係研究機関と連携して推進(ex.環境科学研究所+都立大の共同研究)
  • 屋上緑化や壁面緑化等に関する調査研究を民間等との連携により実施

その他ヒートアイランド対策に関する資料等

記事ID:021-001-20231206-008049