貨物輸送評価制度の概要について
- 更新日
東京都は、自動車からのCO2削減を推進する取組みとして、貨物運送事業者のエコドライブ等の日常的な努力を実走行燃費で評価する「貨物輸送評価制度」を平成25年度から本格実施しています。前回の制度見直しから5年経過した令和4年度には、制度開始以降に蓄積された実走行燃費データに基づき、評価方法を一部改正しております。
(1) 評価事業対象者
営業地を問わず、都内に貨物を運送する貨物自動車運送事業者(緑・黒ナンバー事業者)が対象です。営業所単位でなく「会社全体」に対する評価を行います。
(2) 審査事項
① ドライバーへの教育訓練、指導体制構築の状況
エコドライブ実践のため継続的な教育訓練、指導等を行う体制を構築していること。
② 燃費管理の状況
車両ごとにドライバーが燃料補給時に走行距離と給油量を記録するとともに、運行管理者等により実走行燃費を管理していること。(事業者の全車両の前年度1年分の燃費記録が必要です。)
③ 燃費データベース構築の状況
取組内容の適時改善のため、燃費記録をデータベースで集計・分析していること。
(3) 評価方法・結果
本制度で蓄積した月単位の燃費データ約86万件から車種・重量等により設定した70の車両区分の平均燃費値(ベンチマーク)をもとに、事業者の個々の自動車の実走行燃費の偏差値を算出し、各事業者の全車両の平均偏差値で評価を行います。
3段階評価 | 三つ星 | 二つ星 | 一つ星 |
---|---|---|---|
偏差値 | 55.5以上 | 50.0以上 55.5未満 |
50.0未満 |
※評価取得事業者は、日常的な燃費管理の状況などから評価しており、一つ星であってもCO2削減の取組は優れたレベルにあるといえます。
(4) 評価ロゴマーク の利用
評価取得事業者は、評価ロゴマークを車両や名刺等に表示することができます。
さらに、5年連続、10年連続評価取得事業者は、ロゴマークを車両や名刺等に表示することができます。
(5) 評価取得のメリット
・都から荷主の業界団体を個別訪問し、評価取得事業者の活用を働きかけます。
・「安全性優良事業所」の認定(Gマーク)取得時の加点項目になります。
・「東京都グリーン購入ガイド」において、自動車による運搬及び輸送に関する契約を締結する際に、評価取得事業者の選択に努めるよう掲載しています。