とても厳しい暑さを感じたり、強い台風や大雨によって被害が出たというニュースを見たという人も多いのではないでしょうか。
このような気候の変化は、地球に熱がこもった状態である「地球温暖化」によって起こっています。
この「地球温暖化」は、わたしたちが生活するために、石炭や石油、天然ガスなどの化石燃料を燃やして、たくさんの二酸化炭素(CO2)を出していることが原因です。
現在、世界中で、この地球温暖化を止めるために、いろいろな取組が行われています。
その一つ、「太陽光発電」について学んでみましょう。
このままだと地球の気温は何度上がる?

2100年には気温が最大で4.8℃上がるという予測もあります
このままCO2を出し続けると、2100年には気温が4.8℃も上昇する可能性があります。
気温が上がると、夏に外での運動ができなくなったり、食べ物がうまく育たなかったり、これまで以上に大きな台風が発生することなどが考えられます。
わたしたちがあたりまえに暮らしていくことも難しくなってしまうかもしれません。
わたしたちが生きていく地球を守るために、いまからひとりひとりが行動を変えていくことが大切です。
【参考】
2100年未来の天気予報(環境省ホームページ)(外部サイト)
太陽光発電は何がいいの?

CO2を出さない、環境にやさしい発電方法です。
照明や冷蔵庫、エアコン、テレビなど、わたしたちのくらしには電気がかかせません。でもその電気は、これまでは多くの化石燃料を燃やして、CO2を出しながら作られ、地球温暖化の原因となってきました。
そこで、CO2を出さない、自然の力「再生可能エネルギー」を利用して電気をつくることが求められています。
そのひとつである「太陽光発電」は、太陽光を使って自分の家で電気をつくることができる、「身近で環境にやさしい」発電方法です。
どのくらい環境にやさしいの?

家の屋根にのせた太陽光発電で、スギの木200本分
一般的な家の 屋根にのせた太陽光発電で減らすことのできるCO2の量は、約200本分のスギが吸収する量と同じくらいです。
ひとりで200本のスギを植えるのは難しいけれど、太陽光発電をのせることで、同じくらい環境にやさしいことができます。
停電しても、電気が使える?

災害などで停電した時も電気を使うことができます
地震や台風といった大きな災害が起きた時などには、停電がおこることがあります。
停電でテレビや携帯電話などが使えなくなると、情報が手に入らず、家族とも連絡をとることが難しくなります。
冷蔵庫も使えないので、食べものに困るかもしれません。
太陽光発電を家の屋根にのせていると、停電がおきたときも、昼の間は発電することができ、その電気を使うことができます。
携帯電話の充電ができたり、テレビや冷蔵庫などが使えることは、わたしたちが災害時に生活するうえで重要な支えになります。
太陽光発電で電気代が安くなるの?

太陽光発電にかかるお金以上に、電気代が安くなります
家の屋根に太陽光発電をつけるのはお金がかかりそう…と思うかもしれません。
太陽光発電をつけるときにはお金がかかりますが、自分で電気をつくれるので、買う電気をへらすことができます。
それに、使わなかった電気を売ることもできるので、電気代が安くなります。
また、東京都では家に太陽光発電をつける人にお金を支援しているので、8年間発電すれば、太陽光発電をつけるときにかかったお金以上に、電気代が安くなります。(令和5年8月の電気代を基にした計算です。)
太陽光発電を増やすために、東京都は何をするの?

新しい建物を建てるとき、太陽光発電をつけてもらうルールを作りました
東京都は、太陽光発電のついた建物を増やしていくために、新しいルールを作りました。
そのルールでは、たくさんの家を建てている会社に、新しい家を建てるとき、太陽光発電をつけてもらいます。
家を買う人も、太陽光発電をつけることについて考えることが必要です。
家を建てる会社と家を買うわたしたちが協力することで、太陽光発電をつけた家を増やしていくことができます。
自分たちができること

地球を守るため、わたしたちに何ができるのか考えてみましょう
東京都は、これから太陽光発電がついた家が「あたりまえ」である世の中を目指しています。
そして、そのためには、みなさんの協力が必要です。
東京都では、いま何が起きているのか、何が必要なのかをみなさんに知ってもらうため、いろいろな情報をみなさんにお知らせしています。
例えば、「東京ソーラー屋根台帳」では、都内の建物がどれくらい太陽光発電できるのかを調べることができます。
(屋根台帳)(外部サイト)
ぜひ、自分の家や近くの建物について調べてみて、家族のみなさんにお話してみましょう。
環境や自分たちの暮らしのためにできることを知って、考えて、行動を変えていくことが、みなさんがこれから生きていく地球を守ることにつながります。