活動レポート(R7/07/03実施)
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今年度から開始した東京グリーン・キャンパス・プログラム(小学生版)の第一回は、国立市立国立第六小学校の3年生60人です。
フィールドは矢川緑地保全地域及び学校敷地内を流れる矢川です。
「NPO法人生態工房」の皆さんのご指導のもと、講義と保全活動体験を行いました。
1.講義
矢川緑地保全地域にて保全地域や保全活動に関する講義を行いました。
「保全地域とは?」や「この自然を守るために活動している人がいる」という説明とともに、実際の自然に触れることで、自然の大切さについて学び、矢川緑地への興味・関心がぐっと深まったように感じました。
続いて「キショウブ」や「アメリカザリガニ」など、矢川緑地保全地域にもともと見られなかった外来種についての講義を行いました。「アメリカザリガニ」の写真を出すと「あっ!アメリカザリガニ!知ってる!」との声も。
もとから住んでいる生き物やその環境を守るために外来種の除去が必要であることを児童の皆さんに説明し、理解してもらいました。
2.保全活動体験(キショウブ除去)
都では昨年度から矢川緑地保全地域でキショウブの除去作業を実施しています。
学校の敷地内に矢川が流れており、そのわきの湿地帯で今回は「キショウブ」の除去活動を行いました。
活動の前に講師の「NPO法人生態工房」の皆さんから「キショウブ」についての説明を受けました。「キショウブ」の生態や抜き方について教えてもらい、皆さん準備万端です。
いざ、「キショウブ」除去開始!
「キショウブ」の根元に手を突っ込んで、一生懸命抜いています。
「キショウブ」の根を抜くことは手ごわく、四苦八苦しながらも矢川の冷たい水につかりながら、楽しそうに「キショウブ」を抜いていました。
終わってみるとこんなにたくさんの「キショウブ」が!児童の皆さんのおかげで矢川の環境が適切に保たれました。
最後は、今日の活動をふりかえり。
「楽しかった!」「もっとキショウブ抜きたい!」という声もたくさん聞こえてきました。
活動前と活動後の写真では、「キショウブ」が抜かれ、川がとてもきれいになった様子がよくわかります。
また、湧水のある矢川には絶滅危惧種の水草「ナガエミクリ」が生育しています。今回、「キショウブ」を除去したことによって「ナガエミクリ」が増えることを楽しみにしています。
ご参加いただいた国立第六小学校3年生の皆さん、本当にお疲れさまでした!
身近にある自然豊かな保全地域。 次はぜひ、ご家族やお友達と一緒に遊びに来てくださいね。
※「キショウブ」とは
以下、「外来種対策行動の手引き」のとおり
https://www.kankyo.metro.tokyo.lg.jp/documents/d/kankyo/invasive-species-book-part4-1-pdf
※「ナガエミクリ」とは
以下、「東京都レッドデータブック(本土部)2023」のとおり
https://www.kankyo.metro.tokyo.lg.jp/documents/d/kankyo/red_data_book-400100a20230424184941875-files-10_01_part2-0913_