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湧水地点数
平成25年度、平成30年度、令和5年度に実施した調査の結果は、次のとおりです。
令和5年度 | 平成30年度からの増減 | 平成30年度 | 平成25年度 | |
区部 | 199か所 | -2(14増16減) | 201か所 | 235か所 |
市町村 | 392か所 | -15(3増18減) | 407か所 | 381か所 |
合計 | 591か所 | -17(17増34減) | 608か所 | 616か所 |
※湧水地点数は、区市町村の協力のもとに実施した調査の結果です。調査時期や調査時の天候などにより、地点数が変化することがあります。
※平成30年度からの増減には、複数の地点を「湧水群」などとして統合したことによる減が含まれます。
東京の湧水をめぐる問題
東京では、湧水の消失や枯渇、湧水量の減少などの問題が生じています。
(1)湧水地点の消失
湧水地点の消失は、建物の建設や土地の造成などが原因であると考えられます。個人所有の土地に存在する湧水も多く、今後、開発により湧水地点の消失がさらに進む可能性があります。
(2)湧水の枯渇、湧水量の減少
湧水の枯渇や湧水量の減少は、都市化の進展に伴い、地表が建物やアスファルト覆われ、雨水が地下に浸透しない不浸透域が増加していることが原因と考えられます。
湧水保全の取組み
東京都では、身近な自然環境としての湧水等を保護・回復するため、区市町村と連携して湧水の保全に取り組んでいます。湧水等の保護・回復のために、雨水を浸透する施策の推進や、湧水等の保護及び回復に関する普及啓発を進めています。
(1)雨水浸透の促進
東京都自然保護条例に基づき、湧水等の保護と回復に努めるために行うべき取組み等について「東京都湧水等の保護と回復に関する指針」を定めています。また、地下水保全の観点から、東京都環境確保条例に基づき「東京都雨水浸透指針」を定めています。
東京都湧水等の保護と回復に関する指針(平成14年4月9日公告).pdf(PDF:103KB)
東京都雨水浸透指針(平成13年7月31日東京都告示第981号).pdf(PDF:147KB)
(2)雨水浸透ますの設置
- 地下水や湧水の水量回復のため、雨水浸透ますの設置にご協力をお願いします。
- 雨水浸透ますを設置すると、雨どいなどを経由して「ます」に貯まった雨水が、徐々に地中に浸透していきます。地下水や湧水の回復だけでなく、大雨の際に下水道管や河川に流れ込む雨水の量を軽減し、浸水被害を減らすことができます。
- 設置に関する相談先を、東京都下水道局で紹介しています。また、区市町村が設置費用の助成を行っている場合があり、助成制度の内容を東京都総合治水対策協議会のホームページで紹介しています。