家庭の油で飛行機を飛ばそう
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東京都では、ご家庭の使用済み食用油を回収しています。
回収した油は飛行機の燃料に生まれ変わります。
<目次>
◆使用済み食用油の出し方
◆キャンペーン参加自治体の回収所
◆都庁舎の回収所
◆キャンペーン内容
◇SAFとは
◇北口榛花選手のメッセージ
◇都庁職員食堂での回収
◆廃食用油回収促進事業について
使用済み食用油の出し方
油を十分冷まし、大きなカスを取り除いてから、空ペットボトルなどに入れて回収所へお持ち込みください。
回収所等で、回収に便利な「江戸前じょうご」を配布しています。
じょうごを使った回収方法の紹介動画はこちら
〇回収できる油
〇家庭から排出されるもの
〇植物性のサラダ油や天ぷら油
✖回収できない油
✖事業活動から排出されるもの
✖ラードなどの動物系油
✖灯油、エンジンオイルなどの鉱物系油
✖固められた油、食品が入った油 など
※詳細は こちら をご参照ください。
使用済み食用油の回収所
8月31日までの間に、全回収所合わせて約6,700Lの使用済み食用油が回収されています。
ご協力ありがとうございます。
【キャンペーン参加自治体の回収所】
新宿区 港区 江東区 北区 荒川区 練馬区 足立区 江戸川区 八王子市 立川市 昭島市 小平市 日野市 東村山市 国分寺市 福生市 狛江市 東大和市 多摩市 武蔵村山市 羽村市 あきる野市 奥多摩町
※上記以外でも、各区市町村が主体となって使用済み食用油の回収を行っています。詳しくは各区市町村のホームページ等を参照ください。
区市町村の回収所における廃食用油引取り量は こちら(上位5区市町村を掲載しています)
【都庁舎の回収所】
【受付時間】
令和7年5月2日(金)~10月31日(金)
9:30~17:30まで(土日祝を含む)
【受付場所】
東京都庁第一本庁舎2階北側 展示スペース(地図は こちら )
【第一本庁舎2階 フロアマップ】
都庁舎回収所では、油を持ち込みアンケートに回答いただいた方へ「東京ポイント」を付与しています。
東京ポイント(東京都公式アプリ)についてはこちら
3 キャンペーン内容
都では、持続可能な航空燃料SAFの原料となる使用済みの油を家庭等から回収するキャンペーンを、区市町村等と連携して開始しました。
家庭の使用済み食用油は未だ多くが捨てられているのが現状のため、区市町村及び都庁に回収所を設置し、家庭で使い終わった油を回収するキャンペーンを展開します。集められた油は、国内初のSAFの大規模製造所で、CO2削減SAFに精製され、飛行機の燃料になります。
ご家庭で使い終わった油の回収に、ご協力をお願いいたします。
【SAFとは】
SAF(サフ)とは、持続可能な航空燃料「Sustainable Aviation Fuel」の頭文字をとった言葉で、従来の航空燃料と比較して、原料の調達から製造、使用されるまでのCO2排出量が、最大80%削減されると言われています。
すでに使用済みの油を原料とした国産SAFを燃料として飛行機が飛んでいます。回収した油で作られたSAFも、東京国際空港(羽田空港)など国内の空港に運ばれ、航空機の燃料に生まれ変わります。
【北口榛花選手のメッセージ】
メッセージ動画はこちら
【都庁職員食堂での回収】
職員食堂などで発生するで使用済みの食用油も回収します。職員食堂で食事をしていただくことも、本キャンペーンへの協力となります。
【実施店舗】
職員食堂(第一本庁舎32階、第二本庁舎4階)
専門食堂 中華料理 芳蘭亭、HouRanTei(都民広場地下1階)
廃食用油回収促進事業について
都は、持続可能な航空燃料(SAF)の原料となる廃食用油回収の拡大を図り、SAF製造へつなげる新たなサプライチェーン構築を後押しするため、「廃食用油回収促進に係る事業提案」を公募し、2事業を採択しました。
このたび、採択された事業の応募事業者(以下「事業者」という。)と協定を締結しましたのでお知らせします。
1 事業の概要
都は、協定を締結した事業者と、SAFの原料となる廃食用油の回収キャンペーン等を共同で実施することで、「ゼロエミッション東京」の実現及び航空業界のカーボンニュートラル推進に貢献していきます。
(1)都内店舗を回収拠点とし、リターナブルボトルを活用した国内未利用資源(家庭系廃食用油)の回収・国内最大規模のSAF製造に向けたリサイクル等事業
- 事業主体:株式会社イトーヨーカ堂
- 事業共同実施者:ENEOS株式会社
- 株式会社吉川油脂
- 株式会社野村事務所
- 株式会社セブン-イレブン・ジャパン
- 株式会社ヨーク
- 株式会社セブン&アイ・フードシステムズ
- 事業内容:店舗やネットスーパー等におけるリターナブルボトルを活用した廃食用油回収、廃食用油のSAF原料としての活用検討
- 詳細は こちら(PDF:884KB) をご覧ください。
事業者のプレスリリースは以下URLに掲載しています。
(2)日本初の国産SAF大規模製造に向けた廃食用油回収促進事業
- 事業主体:日揮ホールディングス株式会社
- コスモ石油株式会社
- 株式会社レボインターナショナル
- 事業内容:都内におけるSAFイベント・キャンペーン等の実施、廃食用油からSAF利用に関する検討
詳細は こちら(PDF:525KB) をご覧ください。
事業者のプレスリリースは以下URLに掲載しています。
事業者の回収場所はこちらをご覧ください。
2 事業の役割分担
(1)都
-
・廃食用油の回収キャンペーン等に係る経費の一部を負担
・廃棄物処理法等の関連法令に関する助言
・区市町村等行政機関と調整
・本事業を広く情報発信する機会を提供
・必要に応じ、他の事業者との連携をサポート
(2)事業者
-
・廃食用油の回収及び回収キャンペーンを実施
・回収した廃食用油をSAFその他バイオマス燃料の原料等として使用
・回収した廃食用油をSAF原料にするために必要な検討
・都が負担する経費以外の必要経費を負担
3 事業実施期間
協定締結の日から令和8年3月31日まで
4 都の支援
令和5年度においては、事業費の1/2について、1事業当たり上限1,000万円として負担金を支出します。
廃食用油回収促進に係る事業提案の公募について
都は、2050年までに、世界のCO2排出実質ゼロに貢献する「ゼロエミッション東京」の実現を目指し、持続可能な資源利用への転換を推進しています。航空業界では、2050年カーボンニュートラル達成のため、持続可能な航空燃料(SAF)の調達・使用に取り組んでいますが、原料となるバイオマス等の調達が課題となっています。
このため都は、以下のように、SAFの原料となる廃食用油の回収キャンペーン等を都と共同で行う事業を公募し、採択した事業者と共同で事業を実施することとしましたのでお知らせします。
(1)公募の対象
次の全ての要件を満たす事業の提案を公募します。
ア 都と共同で都内において、廃食用油の回収及び情報発信を行うものであること。
イ 回収した廃食用油はSAFその他のバイオマス燃料の原料として使用するものであること。
ウ 回収した廃食用油を将来SAF原料にするために必要な検討を行うものであること。
(例)
・これまで回収が進んでいない家庭系廃食用油の回収キャンペーンを展開する。
・備え付け回収機を使用して店舗等で回収し、事業系廃食用油と一緒にリサイクルに引き渡す。
・廃食用油を使ってSAF(CORSIA適格燃料)を製造しようとする事業者が、必要な回収・
運搬インフラの調査検討を行う。
※都の負担額:1事業当たり1,000万円まで(補助率1/2以内)
(2)公募期間
令和5年4月27日(木曜日)から同年5月23日(火曜日)まで
(3)審査及び事業の選定
都が設置する(外部委員を含む委員で構成する)審査委員会で、厳正に提案内容を審査した上
で、選定を行います。
選定件数は、2件程度の予定です。