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ディーゼル車NO作戦(第1段階)

ページ番号:196-230-642

更新日:2018年2月9日

※ディーゼル車規制開始時の情報です。

ディーゼル車NO作戦を振り返る〜第1段階(平成11年8月〜平成11年11月)のつづき

なぜディーゼル車対策が必要なのか

脅かされる健康と作られたディーゼル車の経済性

東京の大気汚染事情を示してディーゼル車の問題点を明らかにしました。

理由1 改善されていない区部の汚染

東京の空気の汚れは、特に区部において、ここ10数年いっこうに改善されておらず、環境基準達成率は、二酸化窒素や浮遊粒子状物質とも、低いレベルで横ばい状態が続いている。

理由2 大気中に含まれる汚染物質と健康影響

窒素酸化物(NOx)は、長期的な影響として呼吸器に対する害がある。また、眼やのどに痛みを引き起こす光化学スモッグの原因にもなる。また、浮遊粒子状物質(SPM)も呼吸器に害を及ぼす。特にディーゼル車排出ガスから放出されるSPMには発ガン性などを示す研究もある。環境庁『窒素酸化物等健康影響継続観察調査報告』(平成9年4月)では、ぜん息様症状の有症率と大気汚染との間に何らかの関係を有していることが否定できないとしている。

理由3 大気汚染の発生原因

窒素酸化物の発生源別排出量についてみると全体の7割が自動車のものであり、その自動車の7割がディーゼル車からの排出である。したがって、全排出量の約半分がディーゼル車からのものである。

理由4 ディーゼル車が使われる理由

ディーゼル車は、ガソリン車より燃費が良いといわれているが、その差の殆どは軽油とガソリンの税金の差であり、ディーゼル車の経済性はつくられた経済性である。

理由5 ディーゼル車の環境性能

ディーゼル車からのNOx排出量は、同規模ガソリン車に比べ約3倍、PM排出量では大きな差がある。

資料/グリーンペーパー 「脅かされる健康、作られた経済性」

ディーゼル車の3つの誤解を解く

「ディーゼル車NO作戦」開始以降の様々な反響や疑問、批判にも答えました。

誤解1 『ディーゼル車規制は、世界の流れに逆行している。』

「ヨーロッパでは、ディーゼル車が環境によい(地球温暖化対策)という理由で増えているのに東京都がディーゼル車を規制するのは、世界の流れに逆行している。」との指摘に対しては、ヨーロッパの国の中には、確かに地球温暖化対策のためという理由もあって燃費のよいディーゼル車が増えている国もあるが、しかし、一方で、ヨーロッパでもアメリカでもディーゼル排ガスの健康影響への心配が高まっており、規制が強化されてきていることを示した。

誤解2 『最近のディーゼル車なら、環境にいい。』

「ディーゼル車が環境に悪かったのは昔の話。最新のディーゼル車の排ガスは、きれいで、ガソリン車との違いはあまり無くなっている。」との指摘に対しては、確かに、乗用車でも貨物車でも、ディーゼル車の排ガス規制は厳しくなってきており、それだけ改善されてはいるが、ガソリン車とは大きな差が残っていることを示した。ディーゼル乗用車の最新排ガス規制値は、未だに20年前に決まったガソリン車の規制値の1.6倍の高さで、貨物車についても、次期規制値同士で比較すると、相当の開きが残る。

誤解3 『ディーゼル車をやめたら、物価がはね上がる。』

「ディーゼル車をガソリン車に替えたら、燃料費のコスト増で物価がはね上がり、経済が混乱する。」との指摘に対しては、ガソリン車に替えられる小型貨物車を代替した場合の影響は宅配便を例にとれば、1個740円の荷物が4円値上がりして744円になるだけという試算を示した。

資料/グリーンペーパー 「ディーゼル車の真実、3つの誤解を解く」

→ 次ページ「規制案の具体化に向けた取組み」へ

※この情報は、東京都がディーゼル車規制を導入するまでの一連の経緯などをまとめたものの一部です。
現在の規制内容などは環境局自動車公害対策部にお問い合わせください。

お問い合わせ

このページの担当は東京都環境局です。


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