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滝山の動植物

コチドリ

全長16cm。日本には夏鳥として渡来、本州中部以西では少数が越冬します。日本最小のチドリ類で、それが和名の由来です。雄雌同色で、頭と背・翼の上面は褐色、腹は白色で、顔や胸に黒色部があり、目の周りの黄色いアイリングが目立ちます。くちばしは黒く短めです。水田や河川付近など淡水域の水辺に生息し、砂れき地や空き地の地上に巣とつくります。主に地上を歩きながら、昆虫類やミミズ類などを捕食しています。「ピウピウ」「ピオピオ」といった鳴き声でさえずります。

コチドリ

ホトトギス

滝山自然公園では、春の渡りの時期にホトトギスと出会うことがあります。ホトトギスは、カッコウ目カッコウ科に分類され、夏の到来を告げる代表的な渡り鳥です。成鳥は体長約27.5cmで、頭部から背、上尾筒、胸は暗青灰色、翼と尾は黒褐色、腹は白く、黒色横斑があります。平地から亜高山帯の樹林に生息し、主に昆虫類を食べます。「テッペンカケタカ」と聞こえる特徴的な鳴き声と、ウグイスなどに托卵する習性で知られています。

ホトトギス

アキアカネ

古くから親しまれてきた「赤とんぼ」の代表格です。7月頃に丘陵地の水田や湿地で羽化(うか:成虫になるための最後の脱皮)した成虫は、一斉に高い山へと移動し、夏の間は暑さを避けて山の上や高原で過ごします。9月ぐらいに低地や平地へと戻る頃には赤く色づき、稲刈りの終わった水田で雄雌が連結し、水面をはねるようにして卵を産んでゆきます。

アキアカネ

シロハラ

滝山城址公園では、冬、シロハラ等の小鳥たちが出迎えてくれます。シロハラは、全長約24cm、スズメ目ツグミ科に分類され、ツグミやアカハラに似て腹が白っぽく、飛ぶと尾の先の白が目立つ鳥です。やぶのある暗い林の地上で、採食していることが多く、鳴き声もアカハラに似ています。

シロハラ

ヤマガラ

全長14cm。背・翼の上面は灰色、腹は褐色、頭は黒色と白っぽい淡い褐色の模様です。ドングリ等を足で器用に押さえて食べたり、樹皮の隙間に貯えたりします。産卵と子育てをする4月~5月は、樹洞や巣箱にコケや樹皮、獣毛で巣を作りヒナを育てます。鳴き声は、「ツーツーピー、ツーツーピー」や「ニーニーニー」などと鳴きます。

ヤマガラ

タマノカンアオイ

丘陵や低山の林内に生える、ウマノスズクサ科の常緑の多年草。花期は3月~4月頃。和名は東京都の多摩丘陵で発見されたことに由来します。その数は少なく貴重な植物の1つです。やや厚みのある葉は葉脈の部分がへこみ、約5cm~10cmの大きさの楕円形に近いハート形をしているのが特徴です。葉は長い柄があり、つけね部分に直径約4cmの暗い紫色の花をつけます。ほとんど土に埋もれるように咲き、落ち葉に覆われていることも多いため、あまり目立たない花です。環境省・東京都 絶命危惧Ⅱ類。

タマノカンアオイ

ヤマツツジ

ツツジ科ツツジ属の半落葉低木。滝山城跡では、4月下旬から5月上旬までの間、自然公園内のあちらこちらで朱色のヤマツツジが咲きます。葉は、楕円形あるいは卵状楕円形で、やや薄く、両面に褐色の粗い毛があります。枝先に朱赤色あるいは赤色、紅紫色の花が2~3個咲きます。花冠は5裂し、雄しべは5本。花の中央にある濃い色の模様は、虫に蜜の位置を知らせる誘導路といわれています。

ヤマツツジ

エゴノキ

エゴノキは、エゴノキ科の落葉小高木。北海道から九州、沖縄まで日本全国の雑木林に多く見られます。実の皮は有毒で、魚をマヒさせるような毒があり、食べたときにのどを刺激してエグイ(ひどい)味がすることから、この名前になったといわれています。 5月上旬から下旬頃、桜に似た白かピンク色の花をいっぱい咲かせます。

エゴノキ

アカマツ

マツ科マツ属の常緑針葉樹。乾燥に強いので尾根筋に多く、若木は陽樹で新しい土地によく生えます。かつては、薪炭用などで多く植林されました。アカマツ林では、秋にマツタケが取れます。
材は建物の梁や棟木など構造材として用いられる樹木で、球果は翌年に成熟し種子を散布した後、根元から外れて木から落ちます。それがマツボックリで、子ども達にも親しまれています。滝山自然公園ではコナラやクヌギ、ヤマザクラなどの落葉樹がアカマツやヒノキなどの針葉樹が混じり独特の紅葉を楽しむことができます。

アカマツ

お問い合わせ

このページの担当は自然環境部 緑環境課 自然公園計画担当です。

都立滝山自然公園

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