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狭山の動植物

オオタカ

全長は、オスが約50cm、メスが約56cm、翼開長は105~130cmで、食物連鎖の頂点に君臨します。狭山丘陵では数番(つがい)が繁殖し、東村山市では上空を飛翔しているのを見ることがあります。密猟監視活動を行うボランティアによって守られ、今でも営巣、繁殖しています。また、野山北・六道山公園の展望台は、オオタカが狩りをする様子を観察する多くのバードウォッチャーで賑わいます。オオタカは、環境省版レッドリストの準絶滅危惧(NT)、東京都レッドリストの絶滅危惧Ⅰ類(CR+EN)に指定されています。

オオタカ

ミコアイサ

ミコアイサは体長が約42cmの鳥です。オスの成鳥は全体が白く、眼のまわりから眼先、後頭、側胸の2本線、背、肩羽などが黒いため、「パンダカモ」とも呼ばれ親しまれています。湖沼、池、河川などに生息し、魚類、カエル類、昆虫類、甲殻類、植物の種子などを食べます。冬鳥として飛来し、東村山市立北山公園の池で見ることができます。名前の「ミコ」は、オスの羽衣が巫女の白装束のように見えることに由来しています。

ミコアイサ

ホオジロ

ホオジロはホオジロ科で、全長約17cmの鳥です。屋久島以北の低地から山地の森林周辺や草原、農耕地などに生息し、比較的開けた環境を好みます。雑食性で、植物の種子を地上で採食しています。東村山市では都立狭山公園などの緑地で生息し、都立八国山緑地や東村山市立北山公園などでは冬に生息する姿を少数見かけられます。ホオジロ類の多くが「チッ」と鳴きますが、ホオジロの鳴き声は「チチチッ」と連続して鳴くことが多く、特徴があります。

ホオジロ

エナガ

エナガは全長約14cmで、スズメ目エナガ科の鳥です。九州以北に分布し、平地から山地の林に生息しています。冬はシジュウカラ類と群れを形成する場合もあり、林の中を移動しながら虫などを捕食します。都立八国山緑地や都立狭山公園の雑木林では、一年を通じて見ることができます。「ジュルリ、ジュルリ」「ヒュリリリリ」という鳴き声に特徴があります。

エナガ

ルリビタキ

ルリビタキはツグミ科で、全長約14cmの鳥です。オスの青い色が一番の特徴で、キリリとした眉は白色、脇は橙色をしています。メスは尾だけが青色です。夏は四国、本州以北の亜高山帯の針葉樹林で繁殖し、狭山丘陵には冬にやって来ます。冬は低地の暗い林を好んで過ごし、主に地上で虫を捕らえて食べます。高い声で「ヒッヒッ」と鳴き、渡って来たばかりの頃は、さえずりが聞かれることもあります。

ルリビタキ

カルガモ

全長約60cmのカルガモは、都内でもよく話題になるカモで、都心の水辺でも見られます。一年を通して全国の池沼や川など、さまざまな環境に生息し、繁殖します。雑食性で、植物の葉や果実を食べます。多摩湖周辺や川の多い東村山周辺では、水辺でカルガモが親子や仲間連れで泳ぐ姿を見かけます。

カルガモ

カタクリ

カタクリは早春を彩るユリ科の多年草で、鮮やかな薄紫色の美しい花を持つ植物です。開花時期は3月の中旬から4月中旬です。カタクリは、根付いてから花を咲かせるまでに8年もの長い歳月を要するとともに、開花期間が短いことからスプリング・エフェメラル(春の妖精)とも呼ばれています。さらに、数万株に1株といわれている大変珍しい「幻の白いカタクリ」が花を咲かせることもあります。

カタクリ

チゴユリ

ユリ科のチゴユリは、本州から屋久島まで、また平地から山地まで広く見られる多年草です。草丈は15~30cmで、群生していることが多く、目立つ花ではありませんが、山歩きで目にとまりやすい花です。4~5月に、茎の先に径2~2.5cmの6枚の花被片からなる白い小さな花を下向きにつけます。夏になると、花の後に黒い実が熟します。可憐で小さな花を稚児に例えたことから、和名の「稚児百合(チゴユリ)」と名付けられたといわれています。

チゴユリ

アセビ

アセビは、ツツジ科アセビ属の常緑低木で、樹高は通常3~5mです。山地に自生しているアセビの中には、高さ6mに達するものもあります。葉は濃い緑で光沢があり、春には7mm程の釣り鐘型の花を房状にたくさん付け、満開時期は花穂が樹を覆うように咲きます。開花時期は2~4月で春早くに咲く花木です。アセビは有毒植物で。葉、樹皮、花に強い毒性を持っているため、注意が必要です。

アセビ

オオバジャノヒゲ

オオバジャノヒゲ(大葉蛇の髭)は、ユリ科の多年草です。高さは15~30cmで、庭や公園によく植えられるジャノヒゲよりも大きく成長します。6~7月に、1本の茎に淡い紫がかった白色の小さな花を下向きに多数咲かせます。秋には、ジャノヒゲやヤブランと同様に、青い丸い実のような種子をつけます。葉は濃い緑色をしていて硬く細長く、幅は4~7mmで厚みがあります。根茎を横に伸ばして絨毯状に広がり、繁殖します。

オオバジャノヒゲ

キンミズヒキ

キンミズヒキ(金水引)は、バラ科の多年草です。道ばたや草地に生え、高さ30~80cmになります。7~10月にかけて、長く伸びた茎の上部に黄色の小花を穂状につけます。花が咲いた後になる果実の表面には鍵形のとげがあり、動物や人の衣類などに付着して運ばれるため、散布に役立っています。黄色の小花を細長く穂のように咲かせる様子が「金色の水引」のように見えることから、この名前が付いたといわれています。

キンミズヒキ

モミ

モミは日本特産のマツ科モミ属の常緑針葉樹です。日本に自生するモミ属で最も温暖地に分布し、葉が大きくて硬いのが特徴です。樹高が30mぐらいに成長する大木ですが、樹齢は比較的短く、最高で250年ほどといわれています。モミ属全般は、樹皮が白っぽい灰色の樹種が多いですが、日本のモミの樹皮は壮齢で灰色、老木で茶色がかった暗い灰色になり、その後は鱗片状に浅く割れて剥げていきます。狭山丘陵には、尾根近くに自生しています。

モミの木

お問い合わせ

このページの担当は自然環境部 緑環境課 自然公園計画担当です。

都立狭山自然公園

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