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奥多摩の動植物

ヤマドリ

ヤマドリは、日本固有種のキジ科で、奥多摩町の鳥です。奥多摩の養沢や、今熊神社の南側の沢で見ることができます。体長は、メスが約50cm、オスは約125cmあり、オスは美しい尾羽を持っていることが特徴です。低山から山地にかけて、よく茂った林に生息しています。地上で主に生活し、木の実、草の種子、ミミズ類、昆虫類などを餌にしています。町の地勢は絶好の条件になっていて、古くから町民に親しまれています。

ヤマドリ

ツキノワグマ

ツキノワグマ(月輪熊)は、ネコ目クマ科クマ属に属する哺乳類で、公園内の樹林帯に生息しています。特徴的な月の輪模様は個体ごとに異なるため、個体の識別に利用されています。ヒグマに比べると体格は小さいですが、腕力は強いため、不意に遭遇すると大事故につながるおそれがあります。奥多摩では、1~2月の厳冬期にもツキノワグマの目撃情報があるため、事前に奥多摩ビジターセンターの目撃情報をチェックしてください。また、単独での登山は避けて、笛や持ち物で音を出すようにして、熊と鉢合わせないように予防してください。

ツキノワグマ

ニホンカモシカ

国の特別天然記念物に指定されているニホンカモシカは日本固有種で、青梅市から奥多摩町にかけて、多摩川や日原川流域の林道沿いで出会うことができます。外見はシカのようですが、牛の仲間です。公園内の山岳部に生息しており、眼下腺から分泌する粘液を樹木に擦りつけることでマーキングして、縄張りを作ります。奥多摩ビジターセンターの正面の外壁には、大きなニホンカモシカの絵が描かれており、来場者の目印になっています。

ニホンカモシカ

ニホンジカ

奥多摩地区にある水道水源林には多様な植物が生育し、ニホンジカをはじめ、ニホンザル、ニホンカモシカ、ツキノワグマなどの大型ほ乳類が数多く生息しています。二ホンジカは草食性で、草類や木の葉、木の実、果実などを餌にしています。近年、ニホンシカの個体数が増加し、ニホンシカの食害により森林が裸地化している影響で被害が深刻化しており、柵を設置するなどの被害対策を実施しています。一方で、ジビエであるシカ肉は、奥多摩の特産品として人気があります。

ニホンジカ

ミツバツツジとアズマシャクナゲ

山間の春は、ツツジの花で季節を感じます。ミツバツツジは奥多摩町の花で、開花期は3月下旬~5月上旬です。山のふもとから頂に連なる急峻なV字形の渓谷に自生し、その渓谷紫紅色の花が咲き乱れます。アズマシャクナゲはツツジ科の常緑木で、奥多摩に自生するシャクナゲはこの一種だけです。主に亜高山帯に生育しています。「高嶺の花」とはシャクナゲのことで、移植しても根付かないことで知られています。

アズマシャクナゲ

ミズナラ

奥多摩町には多くの巨樹があり、金袋山のミズナラ(水楢)もその巨樹のうちの1つです。樹高が約25m、幹周りが約6.5m、推定樹齢が約800年と、全国的にも見事なミズナラの巨樹です。ミズナラは、日本の温帯林を代表する樹木で、春の新緑と秋の紅葉(黄葉)を楽しむことができます。金袋山のミズナラに行く登山道は、日原鍾乳洞をはさんで道路の反対側に入口があります。途中、危険な場所があるため、しっかりとした装備でお出かけください。

ミズナラ

シラビソ林

雲取山の原生林であるシラビソ林は、マツ科モミ属の常緑針葉樹で、日本の固有種です。針葉樹林は、標高1,000mまではモミ、1,700~1,800mはウラジロモミ、1,801m以上はシラビソと呼ばれ、生育する標高によって樹種が異なります。シラビソは、亜高山帯針葉樹林を代表する樹木で、雲取山周辺は東京都で唯一の亜高山帯となります。

シラビソ・ツガの原生林

キバナノコマノツメ

奥多摩の山々を歩きながら目に留まる野の花は、キバナノコマノツメです。漢字名は「黄花の駒の爪」です。5~6月に花が咲くスミレ科の多年草で、日本では珍しい黄色のスミレです。「円い葉を馬の蹄に見立てたもの」が名前の由来になっています。東京都で唯一の亜高山帯である雲取山周辺の湿った所や沢沿いに生えています。

キバナノコマノツメ

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このページの担当は自然環境部 緑環境課 自然公園計画担当です。

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