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小笠原地域

自然の特徴

東京から南へ1,000km。平均気温は約23度で亜熱帯に属し、気温の年格差が少なく、霜や雪はまったく見られません。大陸と一度も地続きになったことがない海洋島のため、小笠原固有の動植物が多く、「東洋のガラパゴス」と呼ばれています。
30余りの島々から成り立ち、有人島は父島と母島の2島です。大部分が小笠原国立公園区域内に含まれ、規制が最も強い特別保護地区に指定されている箇所も多くあります。父島の南西に浮かぶ南島には、日本唯一の沈水カルスト地形が見られ、ドリーネと呼ばれる窪地やラピエと呼ばれる鋭く尖った岩があります。
冬から春にかけてはイルカやクジラが沿岸に近い位置まで回遊し、春から夏にかけてはアオウミガメが産卵のために浜に上陸します。
平成23年に世界自然遺産に登録されました。

課題

絶滅危惧種や天然記念物に指定された固有の動植物が多いのですが、盗掘や移入種の持ち込みなどで生態系が乱されています。また、野生化したヤギによる裸地化や土壌の流出なども見られます。世界自然遺産である貴重な自然の保護について一層の対策が必要です。 

グリーンアノール

1960年代に父島、1980年代に母島に人為的に持ち込まれました。土着のオガサワラトカゲよりも行動範囲が広く、現在では父島と母島のほぼ全域に分布しています。セミやトンボ類などの昆虫を補食するため、小笠原固有の昆虫への被害が拡大しています。

シチヘンゲ(ランタナ)

明治12年にハワイから導入されました。林床や林縁に群生しています。小笠原では侵略的な悪影響は明らかにされていませんが、ハワイでは固有種を圧迫するなどの影響が顕著です。比較的湿潤な土地に多く分布していますが、土地を選ばず拡大しています。

かわいいトカゲや綺麗な花も、小笠原に昔からいたわけではありません。このような移入種は小笠原にはたくさん存在し、在来の貴重な動植物に対する影響が拡大しています。

お問い合わせ

このページの担当は自然環境部 緑環境課 自然公園計画担当です。

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