シンポジウム「南硫黄島:東京の原生自然環境保全地域 冒険・発見・最後の秘境!」
南硫黄島の魅力をお届け
東京都に属する小笠原諸島の南硫黄島は、過去に人が定住したことがなく、原生自然環境保全地域(注1)に指定されている。このような島は、世界中の熱帯・亜熱帯地域でもほとんど知られていない。2017年6月、東京都・首都大学東京・NHKが連携し10年ぶりに調査隊が組織され、世界にも類をみない手つかずの自然に、クライマー、ダイバー、研究者たちがスクラムを組んで挑んだ。そこで触れた厳しくも素晴らしい原生自然の魅力をお伝えします。
(注1)原生自然環境保全地域自然環境保全法に基づき、ほとんど人の手の加わっていない原生の状態が保たれている地域で、自然環境の保全のために指定された地域
(1) 貴重な生態映像等を紹介
南硫黄島の圧倒的な景観、アカアシカツオドリの集団営巣地の国内初確認や海鳥の飛来、固有の動植物、調査風景などの貴重な映像を紹介
(2) サバイバルな調査の秘話を紹介
・外来種を持ち込まないための綿密な検疫を実施
・父島経由で43時間の船旅、さらに沖合いからゴムボートに乗り換え、最後は調査隊全員が泳いで上陸
・皇居の広さに東京タワー3個分の高さ、平均斜度45度の岩壁を登山しながら調査
(3) 主な調査結果
・希少なラン科植物を発見
・アカアシカツオドリの集団営巣地を国内初確認
・陸産貝類3種の南硫黄島新記録種
・ミナミイオウスジヒメカタゾウムシの再発見
写真1 南硫黄島全景:NHK 提供
写真2 希少なラン科植物(シマクモキリソウ):高山浩司氏(京都大学)提供
写真3 営巣中のアカアシカツオドリ:川上和人氏(国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所)提供
写真4 新たに確認されたリュウキュウノミガイの1種:和田慎一郎氏(首都大学東京研究員)提供
写真5 再発見されたミナミイオウスジヒメカタゾウムシ:苅部治紀氏(神奈川県立生命の星・地球博物館)提供
1 日 時
平成31年1月13日(日曜日)10時から17時(開場9時30分)
※お席が許す限り、途中入場可能です。
2 場 所
都庁都民ホール(都議会議事堂1階)(入場無料)
※定員280名
3 主 催
東京都・首都大学東京
4 参加方法
当日直接会場にて参加受付
※先着順につき予約不要
5 プログラム
第一部(10時~12時)
東京都挨拶
(1)「Making of 南硫黄島学術調査隊」(総隊長 小笠原自然文化研究所 鈴木創氏)
(2)「海上のアルプスに挑む」(山岳隊長 山岳ガイド Mt.石井スポーツ 天野和明氏)
(3)「南の島は海に限るぜ!」(海洋隊長 ダイビングサービス海神 山田鉄也氏)
(4)「実録!南硫黄島調査の真実」(記録班 NHK)
首都大学東京挨拶
昼休み(12時~13時) 調査隊とのふれあい
第二部(13時~15時)
(5)「南硫黄島の自然の魅力を思い知れ」(首都大学東京 可知直毅氏)
(6)「霧のむこうのふしぎな植物」(京都大学 高山浩司氏)
(7)「希少生態系土壌動物物語」(ふじのくに地球環境史ミュージアム 岸本年郎氏、神奈川県立生命の星・地球博物館 苅部治紀氏)
(8)「こだまの来し方 陸産貝類」(東北大学 千葉聡氏)
(9)「みんなカニを好きになれ!」(小笠原自然文化研究所 佐々木哲朗氏)
(10)「昼飛ぶオオコウモリの謎解き10年」(小笠原自然文化研究所 鈴木創氏)
第三部 最後の秘境!〜原生自然の幾年月〜(15時15分~17時)
(11)「10年、長いか、短いか」(日本自然保護協会 朱宮丈晴氏)
(12)「原始の島の10年間 虫の巻」(神奈川県立生命の星・地球博物館 苅部治紀氏、自然環境研究センター 森英章氏)
(13)「この島は海鳥が作る島」(森林総合研究所 川上和人氏)
研究者との意見交換「南硫黄島 未来へ」
東京都からのメッセージ
6 パネル展
隣接する都政ギャラリー(都議会議事堂)でパネル展示も同時開催!
なお、パネル展示は1月22日から30日(26日を除く)にも開催
7 会場
都民ホール(都議会議事堂1階) 新宿区西新宿2-8-1
都民ホールへは北側(住友ビル側)からのみ、入場可能です。都政ギャラリーを通って入ります。
8 関連リンク
9 お問い合わせ
環境局自然環境部緑環境課 直通 電話:03(5388)3454
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このページの担当は自然環境部 緑環境課 自然公園計画担当です。
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