32 町田代官屋敷緑地保全地域

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指定データ

指定年月日 平成7年3月9日
位置 町田市金井6丁目、8丁目の鶴川街道付近の地域
面積 12,717平方メートル

自然の概要

通称代官屋敷(町田市文化財、市史跡指定)の周囲にひろがる樹林である。鶴川街道から近く、地域の東側には鶴見川の支流が流れている。
おおむねケヤキ、コナラ、クヌギを主体にする林分と、スギの大径木からなる林分、モウソウチク林に3分され、ほかに草地などがある。長年にわたって地権者が木を育成してきたため、ほとんどの木が大径木に育っており、一種荘厳な良好な樹林となっている。

保全の方針

歴史ある屋敷と一体となった屋敷林の風景を保全するとともに、ケヤキなどの大径木は、可能な限り保存、育成に努める。

指定時の植生

 
番号 植生名 現況
6 ケヤキ-シラカシ屋敷林 屋敷の周辺に拡がっている。ケヤキ、シラカシ等の大径木が多く、樹高23m、胸高直径160cmに及ぶものもある。樹林内は見通しが良く林床植生は少ない。
高木層はケヤキ、シラカシのほか、スギ、コナラなどが見られ、低木層はアオキ、シュロなどが散見される。
26 スギ-ヒノキ植林

区域のほぼ半分を占め、北東部のまとまったスギ林と西部斜面地のヒノキ林に大別できる。
スギ林は高木層が樹高15~17mのスギからなり、比較的明るく、草本層が良く発達している。
ヒノキ林は細い立木が混み合っており、林床は暗く、草本層は少ない。

28 モウソウチク林 区域南部にまとまって見られる。高木層、草本層の2層からなり、一部に伐り倒された竹棹が放置されているが、 見通しは良い。高木層はモウソウチクが優占しており、草本層はわずかではあるが、アオキ、シュロ、キヅタなどが見られた。
35 耕作畑雑草群落 区域名部の道沿いにある。根菜類が栽培されており、周囲にはコゴメガヤツリ、ハルジオン、スベリヒユなどが見られる。
記事ID:021-001-20231206-009190