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池田印刷株式会社の取組

ページ番号:942-754-921

更新日:2020年7月10日

大気汚染を引き起こすPM2.5や光化学オキシダントを低減させていくため、原因物質である窒素酸化物(NOx)や揮発性有機化合物(VOC)の削減に取り組むClear Skyサポーターを紹介します。

〈大気環境に配慮した印刷に取り組む事業者紹介〉        

池田印刷株式会社 代表取締役社長 池田幸寛さん

池田印刷株式会社では、印刷業界でいち早く大気環境に配慮した印刷への取組をスタート。Clear Skyサポーターとして、VOC排出削減取組メニュー②「東京都VOC対策ガイド」に示す排出削減対策の実践をはじめ、5つの取組メニューを実践しています。様々な環境への取組が評価され、第17回 印刷産業環境優良工場表彰 経済産業大臣賞などを受賞されました。
今回は代表取締役社長 池田幸寛さんにお話を伺いました。

揮発性有機化合物(VOC)の管理の徹底は一人一人の労働安全を守るため。それが大気環境を守ることにもつながる。

印刷の際には、インキや洗浄剤などに揮発性有機化合物(VOC)を含む有機溶剤を使用することがあります。VOCはPM2.5や光化学オキシダントの原因物質であるため、正しく管理することが必要です。そこで、VOCを含む有機溶剤について、池田印刷株式会社で行っている取組を教えていただきました。

「池田印刷株式会社では、有機溶剤をきっちり管理しています。業務を開始する時に薬品保管庫から足りないものを補充して、その日に必要なものだけを出すようにしています。機械のそばにインキの缶が積みあがっていることはなく、薬品の使用をかなり減らすことができています。一元管理することで、薬品などの購入量のインプットとアウトプット、何をどれだけ使用したかをきちんと把握し、大気汚染を防いでいます。」


溶剤の管理室は臭いもなく清潔な空間


「管理方法の徹底を行ったのは、一人一人の労働安全を守りたいという思いがきっかけでした。溶剤などを使用することはどうしてもリスクがあると思うんです。

そういったリスクを抑えるために、VOC の警報機というものを取り付けました。これは24時間監視体制で、VOCが200 ppm 以上になると警報ブザーが鳴るというものです。印刷後に機材を洗浄する際などにも、有機溶剤を使用する場合があり、洗浄中はどうしても1000 ppm を超えてしまうことがありますが、洗浄中の機械の上部で鳴った時には何分後に収まるのかを見るようにしています。 溶剤の使用量であったり、場合によっては換気の量が影響してくるのですが、鳴り止まないときはオペレーターが状況を把握しながら、使用量を間違えていないかなどを確認するようにしています。警報ブザーが鳴っているときに近寄る必要がある場合には、防護マスクと防護眼鏡をして近寄る決まりになっています。VOCを適切に管理しないと近くで人が倒れてしまうといったことにつながりかねないので、個々の教育で教えています。幸い、そういった人が倒れるようなことは起きておらず、職場の安全を守ることができています。

また、機械洗浄を行う際に、一般的な印刷会社では洗浄剤の量を初期設定のままにしている場合も多いですが、印刷する面によって落ちにくさなどが違うので、私たちは洗浄剤の量をセッティングするプリセットボタンを使って種類別の洗浄剤の量を登録しています。それをベースに洗浄作業をすることで、なるべく少ない、ギリギリの量の洗浄剤で洗浄することができます。

目に見えない部分の濃度の管理をして職場の安全を守ることが、溶剤の使用量を減らすことにつながり、結果的に大気汚染の防止につながります。」


徹底した安全への配慮がされた作業環境

少しずつ少しずつ、小さなミーティングを重ねていく。気づいたら、こちらの方がびっくりするくらい社員から意見が出るように。


環境改善の取組を行う前と行った後では、どのような変化が感じられますか?

「1997年に地球温暖化防止京都会議が行われましたね。その時をきっかけに我々も何かできることはないのかなということで、リサイクルを始めましょうというところからスタートしました。当時はリサイクルをするにしてもお金がかかった時代で、今のように一般的ではありませんでしたから、現場の人たちは『なぜこれをやらないといけないんだ』と思うわけです。それが何につながるのかを説明して、説得して、やっと理解していただいてというところから始めました。

そういう状況で新しいことを取り入れていくことで、社員と会社とのコミュニケーションも取れてくる。一つの同じ目標に向かえたことが良かったです。地球環境というものを保全することによって、労働環境の認識も高まってきました。情報を共有することによって、それがちゃんとした活動、行動につながってくると思うんです。」


小さなミーテイングで社員との関係が変わったと話す工場長の岩佐育美さん

岩佐さん「取組を行うに当たり、バラバラだった規則を一つにまとめる必要がありました。規則などを見直すため、どんどんみんなで考えて、手順を作る中で、少しずつ団結力が強くなっていきました。みんなが1時間でも30分でも時間をとって、気が付いたことやいろんな意見を共有するといったような、小さなミーティングが習慣化しているので、今では社員から『そろそろミーティングをやった方が良いのではないですか』といった意見が出るようになって、こちらの方がびっくりするくらいです。 」

発注側の責任を考えてSR※調達をしっかりと果たすことが大切。Clear Skyサポーター同士のコミュニケーションも期待。

※SR:Social Responsibility(社会的責任)

環境への取組について感じていることは何でしょうか?

「発注側の責任としてSR調達をしっかり果たすことが大切だと思います。ただ安いという価値軸で発注先を決めるのではなく、社会を良くしていこうとか大気汚染を改善しようという発注先を選ぶことが大切だと思います。そういった取組を行っている企業を優先するべきだと私は感じています。そういう社会活動が広がってくること自体が大切なのかなと。昔は価格だけではなく品質や社会貢献も考えた、三方良しの精神で動いていた。全てを見ながら動いていることに価値があったのに、最近は安ければいいという発想につながってきていることが、ちょっと寂しいなと感じています。」

最後に、Clear Skyサポーターに今後期待することを教えてください。

「登録した企業同士の相互関係から何か生まれるものがあるといいですよね。例えば1つの業界だけでは解決できないことに対して力を合わせたり、そういうコミュニケーションが取れる場所ができると良いなと思いますし、我々も参加したいと思っています。」

お問い合わせ

このページの担当は環境改善部 計画課です。


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