都立高尾陣場自然公園
明治の森高尾国定公園の周囲に広がる自然公園だよ。陣場山(じんばさん)や景信山(かげのぶやま)など見どころがいっぱいだ!戦国時代の北条氏が残した昔の城せきやお墓もあって、自然と文化どっちも楽しめるぞ。
絶滅危惧種の凡例
- VU(国):絶滅危惧Ⅱ類(VU)(環境省)
- VU(都):絶滅危惧Ⅱ類(VU)(東京都)
- CR(国):絶滅危惧ⅠA類(CR)(環境省)
- CR(都):絶滅危惧ⅠA類(CR)(東京都)
- EN(国):絶滅危惧ⅠB類(EN)(環境省)
- EN(都):絶滅危惧ⅠB類(EN)(東京都)
ニホンザル
季節
- 春
- 夏
- 秋
- 冬
場所
- 陸
大きさは?
大きなオスになると体長が55cm、体重が12kgくらいだよ。
特ちょうは?
顔とおしりは赤く、ほかは毛が生えてるいよ。しっぽは短いぞ。
どこで見られる?
本州から九州かけて見られるよ。高尾(たかお)の周りでも見られるぞ。
主な食べ物は?
植物の葉や芽、果実、こん虫、エサの少ない冬は木の皮などを食べるよ。人からエサをもらえることを知ってしまうと、おそってきたりしてあぶないよ。見かけても、近づいたり、エサをあたえたりしないようにしよう。
もうワンポイント
オスとメス、子どもの群れで山の中を移動してくらしているよ。
画像提供元:株式会社自然教育研究センター
ミヤマカワトンボ
季節
- 夏
- 秋
場所
- 空
大きさは?
体長6cmくらいだよ。日本のカワトンボのなかまでは一番大きいんだ。
特ちょうは?
羽は半とう明で赤茶色、羽の先はこげ茶色をしているよ。おなかは緑色で光っているよ。
どこで見られる?
北海道から九州にかけて見られるよ。高尾では、5~8月ごろ、小仏川(こぼとけがわ)や木下沢(こげさわ)などの川の石や近くの木にとまったり、ヒラヒラとゆっくり飛び回るようすが見られるよ。
主な食べ物は?
小さな虫を食べるよ。
もうワンポイント
同じく高尾で見られるムカシトンボは、昔のトンボのすがたを残していて「生きた化石」と呼ばれているんだ。よう虫(ヤゴ)で5年から8年も生きるといわれ、きれいな水の流れる石の下にすんでいるよ。
画像提供元:株式会社自然教育研究センター
カジカガエル
VU(都)
季節
- 春
- 夏
- 秋
場所
- 水中
大きさは?
体長は3.5~7cmくらいだよ。
特ちょうは?
メスはオスより大きいんだ。せなかの色はねずみ色やうす茶色をしているよ。
どこで見られる?
本州から九州にかけて見られるよ。高尾では、山などの川や小さい流れ、その周りの林にすんでいるよ。
鳴き声は?
5月になると「フィフィフィフィ、フィー」って虫のように鳴くよ。そんな美しい鳴き声が小仏川や案内川(あんないがわ)などで聞こえるよ。
もうワンポイント
川の石の上にいても、周りと同じような色をしているから見つけにくいぞ。カジカガエルの鳴き声は、昔から親しまれてきたんだ。川の近くに行ったら耳をすませてみよう。
画像提供元:株式会社自然教育研究センター
オドリコソウ
季節
- 春
- 夏
場所
- 陸
大きさは?
高さ20~50cmくらいだよ。
特ちょうは?
冬は根の他はほとんど見えなくなるけれど、毎年、くきや葉をしげらせる多年草なんだ。4~6月に長さ3cmくらいでつつのような形の白、うすい黄色、ピンク色などの花をさかせるよ。葉は先のとがった平たいたまご形で、ふちはギザギザだ。
何のなかま?
シソのなかまだよ。
どこで見られる?
北海道から九州にかけて見られるよ。高尾(たかお)では、主にさわぞいのやぶや林のふちなどの、やや日かげのところで見つかるかも。
もうワンポイント
花はくきのまわりにいくつもならんでさくよ。それが何だんかあって、笠(かさ)をかぶっておどる人のグループがいくつかあるように見えるよ。
画像提供元:株式会社自然教育研究センター
ツリフネソウ
季節
- 夏
場所
- 陸
大きさは?
高さ50cmくらいだよ。
特ちょうは?
8~9月に、円すい形を横にしたような形をした長さ4cmくらいの花がさくよ。花は赤むらさき色で、花がさき終わると草全体がかれてしまう一年草なんだ。
何のなかま?
ホウセンカのなかまだよ。
どこで見られる?
北海道から九州にかけて見られるよ。高尾では、野山のしめったところに生えているよ。さわぞいや道ばたにたくさん群れているのをよく見かけるね。
もうワンポイント
花の形が「むかしの帆かけ船(ほかけぶね)をつりさげた」ように見えることから名前が付けられたんだって。ホウセンカと同じように、じゅくした実にさわると種がはじけるんだ。花の後ろのうずまき形のところには甘いみつが入っていて、スズメガやマルハナバチなどが、みつをすいにやってくるよ。
エイザンスミレ
季節
- 春
場所
- 陸
大きさは?
高さ5~15cmくらいだよ。
特ちょうは?
春に出る葉は、鳥の足のように細長く3つにさけていて、それがさらに細かく分かれて切れこみの多い形をしているんだ。夏になると葉は大きく育って、長さ約15~25cmになるよ。花は4月のはじめから5月はじめにさいて、大きさは約2cm、色は白色からピンク色の多年草だよ。
どこで見られる?
本州から九州かけて見られるよ。高尾では、さわぞいの林の下やふち、道ばたなどで、木かげから日のあたる場所まで、いろいろなところに生えているよ。
もうワンポイント
京都や琵琶湖(びわこ)の近くにある比叡山(ひえいざん)で発見されたので、この名前が付けられたんだって。スミレとは葉の形がまったくちがうんだよ。
画像提供元:株式会社自然教育研究センター
高尾599ミュージアム
高尾山(たかおさん)の登り口にある高尾599ミュージアムは、八王子市が2015年に作った市立自然史博物館なんだ。名前の599は高尾山の高さをあらわしているよ。ここは高尾山の季節の見どころや、登山のこころえ・ルートなどの基本情報、高尾の未来まで、高尾山の歩き方や楽しみ方などを学べる場所になっているよ。また市民ギャラリーや、しばふ広場もあって、ゆったりくつろいだり、楽しく遊ぶこともできるんだ。四季の美しい草花の見本や、本物のこん虫の標本(ひょうほん)など、わくわくする内容がいっぱいだ。
八王子城跡(じょうせき)
八王子城跡には、戦国時代に敵から守るため北条氏が作った門や堀(ほり)があって、戦いのために建てられたという八王子城ならではの見どころがたくさんあるよ。秋には八王子城の城主(じょうしゅ)であった北条氏照(ほうじょううじてる)をたたえる「北條氏照まつり」が行われるよ。北條氏照まつりでは、戦国時代のよろいやかぶとを着けた大勢の人が行列するんだ。つるぎのまいや出陣式(しゅつじんしき)が行われ、歴史の好きな観光客がたくさん集まるおまつりだよ。
どんど焼き
どんど焼きは、小正月(こしょうがつ)とよばれる1月15日に行う行事だよ。正月の松かざりやしめなわ、書きぞめなどを持ち寄り、一か所につみ上げて燃やすんだ。古くから伝わる正月の火まつりだよ。八王子市の恩方(おんがた)にある「夕やけ小やけふれあいの里」では、毎年どんど焼きが行われているよ。園内のステージの前でどんど焼きに火をつけ、正月のさまざまなかざりを焼きながら、「病気をふせいで健康でいられますように」といのるんだよ。
お問い合わせ
このページの担当は自然環境部 緑環境課 自然公園計画担当です。